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立花家家紋マグネットでとめてみよう

2019/5/30

立花家史料館では現在

立花家史料館友の会・公益財団法人立花財団賛助会 会員特典イベント
「旧柳川藩主・立花家のお盆」を特別体験

の参加申込みを受け付けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年7月13日から15日まで行う立花家のプライベートなお盆行事を
特別に体験しようという企画です。

 

立花家ではお盆に、先祖の霊に加えて
柳川藩戦没者(桃山時代~戊辰戦争の頃まで)の霊もお迎えして供養します。
黄檗宗ならでは、筑後地方ならでは、そして立花家ならではの行事が続く3日間。
そのうちの最終日をみなさんに体験していただきます。

立花家、さらには菩提寺である福厳寺さんのご協力を得て実現した、希有な機会です。
次に開催できるとしても、だいぶ先のこととなりますので
興味のある方は、ぜひ今年ご参加ください。

 

ちなみに数年前のお盆の様子はこちらのブログでご覧ください。

2011年 立花家のお盆(お迎え編)
2011年 立花家のお盆(お送り編)
2015年 立花家のお盆2015

 

さて、今回のイベントでは参加特典をいくつかご用意いたしました。

そのうちのひとつが特製「立花家家紋マグネット」です。

立花家で使われてきた祇園守紋にはいくつかパターンがあります。
それらに宗茂が使っていた杏葉紋を加えた全6種を
カラフルで楽しいマグネットにしてみました。

立花家の家紋たちが、みなさまの生活を華やかに彩ってくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

祇園守紋のパターンについては、7月24日の立花家史料館文化講座
当館館長が詳しくお話しします。
こちらもどうぞお楽しみに。

 

マグネットの大きさはタテ48mm×ヨコ50mm。
実は他の特典と組み合わせて使うことを想定して作ったマグネットですが
せっかくなので、いろんなものをとめてみましょう。

A4サイズの「立花家史料館展示スケジュール」をとめると、こうなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして目につく場所に貼っておけば
いま立花家史料館では何の展示をしているかが
いつでもすぐにわかります。

 

立花宗茂好きな方は
宗茂の絵を描いて、杏葉紋マグネットでペタンととめましょう。

正しい組み合わせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗茂と高橋紹運の親子が好きな方へのおすすめ使い方はこちら。

胸熱な組み合わせ(とめられたものが)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刀剣ポストカードも
こうしておけばいつでも眺めることができます。

雷切丸ポストカード(100円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場合、貼る用と保管用に2枚買っておくことをおすすめします。

 

いつでも近くに立花家を感じられる特製「立花家家紋マグネット」が手に入るのは
立花家のお盆を特別体験」のときだけです。
お申し込み受付は、6月30日まで。
まだ会員でない方は、同時入会も受け付けています。

 

なお、こちらの家紋マグネットは
印刷から裁断、包装まですべてスタッフが手作業しています。
丁寧な作業を心がけていますが
もしかしたら、あれ?というところもあるかもしれません。
その場合は、手作りのあたたかみだと思って
やさしい気持ちでお使いいただければ幸いです。

 

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雪と鴨とお雛様

2017/2/11

一昨日夜から、柳川でも珍しく雪が降り
立花氏庭園の建物や庭も白く染まりました。

そこで今朝、いつもは緑であふれる松濤園が
果たしてどれほど白くなっているか
様子を見に行ってみました。

深遠な雪景色に見えますが
カメラをひいてみると

それほどでもなかったです。

陽のあたる部分の雪は、すでに溶けています。

昨日の朝はきれいに積もっていたのに。
昨日撮影すればよかった。

でもせっかく庭に出たことだし
鴨を観察してみることにしました。

松濤園は鴨が飛来することで知られています。

古写真を見ると、かつてはたくさんの鴨で池が賑やかだったことがわかります。

しかし最近はその数がめっきり少なくなりました。

今年はおよそ20羽ほどのようです。

日本の柳川にある松濤園というところは
広々として、毎朝ご飯がもらえて、快適に過ごせるらしいという情報を
是非とも鴨界で拡散してもらいたいものです。

岩の上には片足立ちで眠る鴨。
地面に接してる部分が広いからか
斜めの部分に片足で立っていてるにもかかわらず
安定している様子。

こちらの鴨の周りにはきれいな波紋。

その鴨が首を曲げた!
と思ったら

毛づくろいが始まりました。

くちばしをちょっと水に浸けて

反対側も

羽根の下も念入りに

しっぽ近くのお手入れも大切

一通り毛づくろいしてさっぱりした鴨は
やがて悠然と去っていきました。

さてこちらは食事中の鴨たち。

ばしゃっと潜る鴨。

潜りながら移動して、他人(他鴨)にぶつかる鴨。
ぶつかられた鴨は、そんなことは気にせず餌探しに夢中。

毛づくろい鴨や食事鴨がちゃぽちゃぽと活動する一方
別グループの鴨は、集団でお休み中(片足立ち)。
特に動きなし。

雪の様子を撮りに行ったのに
カメラのSDカードが鴨写真でいっぱいになってしまいました。

さて雪が溶けて春がくればお雛さまの季節。

柳川では一足早く
本日から「柳川雛祭り さげもんめぐり」が始まりました。

期間中は柳川の各所でお雛さまや「さげもん」を見ることができ
「さげもん」の展示即売会や、水上パレードなどのイベントも開催されます。

立花家史料館では平常展示で
立花家伝来のお雛さまや雛調度をご観覧いただけます。

まだしばらく寒い日は続きそうですが
柳川で春を感じる旅をお楽しみください。

立花家史料館の新春テーマ展「めでたづくし」は
4月3日まで開催しています。

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いたって普通のソテツです

2016/5/25

今年もこの季節がやってきました。

20160525_07

そう、立花氏庭園のソテツが丸刈りになる季節が。

毎年5月になると、柳川藩主立花邸御花の施設管理・志岐さんによって
きれいに散髪されるソテツ。

20150513_01

昨年5月の散髪風景

古い葉が残った状態で新しい葉が出てくると
葉が多くなり過ぎ、見た目も悪いからということで
さっぱり丸刈りにされる、恒例行事です。

丸刈りソテツを初めて目にしたお客様からは
「前に来たときは葉があったのに。もしかして枯れた?」
「これって本当にソテツなの?」
「この変な植物はいったい何?」
などの声が聞こえてきますが
これは、いたって普通のソテツです。
もちろん枯れてもいません。

20160525_02

看板に偽りなし

たしかに、なんだかよくわからない、異界の生物の如き姿は
植物というよりも
「捕らわれたお姫様のいる西洋館を守る、ヤマタノオロチ風ラスボス」
のように、見えなくもない。
(曇りの日に心の目で見ると)

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でもこれは、お姫様を守ったりはしない、いたって普通のソテツです。

見る角度によってはちょっと砂漠感もある、いたって普通のソテツです。

20160525_03

1,2ヶ月も経つと、きれいに葉が茂ります。
ほら、ここにはもう新しい葉が。

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しかもこのソテツ、100年以上前からここにあります。

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そして、100年前もやっぱり丸刈りにされていました。

20160525_05

この写真を見ると、ソテツは今より少し小さめ。
そばには刈った葉をまとめている人物がいます。
(仔犬もいます)

という話は、去年の今頃もブログに書いてました。(仔犬の件も含めて)
よく見たら2012年にも書いてました。(仔犬の件も含めて)
なにしろ年中行事なものですから。

そこで今年は少し趣向を変えて
丸刈りソテツを360度楽しめるアニメーションを作ってみました。
どうぞご覧ください。
下の画像をクリックすると動きます。

ソテツぐるっと360

ただ延々と回り続ける、いたって普通のソテツです。

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立花家のお盆 2015

2015/7/16

 

今年も立花家にお盆の季節がやってきました。

 

6月から館長室の前にあった精霊船(おしょろさん)。

20150716_01

 

 

 

 

 

 

 

 

7月15日の朝、軽トラで運ばれていきました。
運ばれる先は、柳川藩主立花邸御花・東庭園のお池。

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ここから先は車が入れないので
えっちらおっちらと、人力で運びます。

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お池に浮かんだおしょろさんを、製作者の志岐さんが最終確認。

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これで準備OK。
あとは暗くなるのを待つばかり。

 

 

そして夜8時過ぎ。
暗くなってきたので、そろそろ船出の時間。
立花家のご先祖様と、戦没者(岩屋城とか島原の乱とか戊辰戦争とか)が
おしょろさんに乗って、あちらの世界へ帰っていかれます。

 

提灯に火が灯りました。

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お仏間にお供えしていた「おしゃんこんさん」も乗りました。

黄檗宗の立花家では、御上供(おしゃんこん)という
青(みどり)・黄・赤・白・黒の野菜と油揚げをお供えします。

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立花家の3兄弟が見守る中、志岐さんの先導でおしょろさん出発。

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こちらの世界の居心地が良くて帰りたくないのか、なかなか進みません。
台風による強風に流されて、木に引っかかったという説もあります。

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やっと定位置に付き、いざ点火。

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火が点きました。
急いで逃げる志岐さん。

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めらめらと燃えるおしょろさん。
炎とともに天に昇っていかれるご先祖様たち。

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立花家の人々や戦没者のご子孫の方々が
大人も子供もみんなで見送りました。

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さようなら。また来年。

 

 

 

~おまけ~

熊本城おもてなし武将隊の黒田官兵衛さんが
立花宗茂を見送りに来てくださいました。

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燃え盛る炎を見つめる官兵衛さん。
「帰っていかれたのですね」とつぶやいて
そっと手を合わせられました。

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熊本城の宗茂さんはまだ帰りませんので、これからも仲良くお願いします。

 

 

~さらにおまけ~

今年の立花家のお盆には
テレビの取材が入りました。

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TVQ「土曜の夜は!おとななテレビ」。
8月15日放映予定です。
福岡にお住まいの方は、お楽しみに。

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三柱神社の流鏑馬における立花宗茂

2013/4/3

福岡では桜もそろそろおしまいかな、という3月31日、
柳川の三柱神社で流鏑馬が奉納されました。

 

今年で9回目となるこの流鏑馬奉納は、
毎年、小笠原総領家に伝わる流鏑馬を継承する「流鏑馬 武徳会」の皆さんによって行われています。

 

お昼過ぎ三柱神社へ行くと、お馬が腹ごしらえをしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日私たち史料室スタッフが流鏑馬に赴いたのには理由があります。
もちろん流鏑馬を見たいというのもありましたが、メインはこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着ているのは弊社社長の立花寛茂です。

直木賞作家の葉室麟さん(『無双の花』発売中!)と
この日ちょうど柳川藩主立花邸 御花にいらっしゃっていたワカマツカオリさん(イラスト展開催中!)も
来賓席でご覧になりました。

 

直木賞作家と戦国武将がご対面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川市のマスコットキャラクター「こっぽりー」も来ていました。

柳川の2大スター(?)の競演。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの「こっぽりー」ですが、去年のゆるキャラグランプリで61位だったそうです。

 

さて肝心の流鏑馬の方はといいますと、まずは神事が行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後馬場まで皆で行列して進みます。

満開の桜の中を歩く宗茂。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お馬も準備万端。
草を食べていたときとは違い、和鞍が装着されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

流鏑馬奉納の詳細については、小笠原流流鏑馬のサイトをご覧ください。
さすがに宗家の騎乗姿は美しかったということだけお伝えしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは流鏑馬奉納中の宗茂さんの様子を見てみましょう。

 

・馬場での神事を見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・伝習館高校弓道部による、的の交換を見守る。
(兜を脱いで烏帽子姿になりました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・的に矢が当たった瞬間を見守る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・無事に終わってほっとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座っていたとはいえ、総重量13キロ超を着ての3時間は、大変疲れたことと思います。

 

全てが終わり、宗茂から寛茂へと戻った社長に聞いてみました。

「社長、来年はどうされますか?」

「うん……戦は1回でよか。」

 

ですよね。

 

 

「一仕事終えた後の草はサイコーだぜ」(馬談)

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川が開いてスプリング・ハズ・カム

2012/2/29

4年に1度の2月29日である今日、堀開きがありました。

飲料水や農業用水を確保するため、柳川には無数の掘割が張り巡らされています。
掘割は普通の河川とは違って、流れが穏やかなため、水藻や塵が滞留してしまいがちです。
そのため年に一度堀割の水を落とし、川底の清掃と日光消毒を行うのです。

水落ちのときには、堀に流れこむ川の水門を閉じ、
下流側の井樋を開放して、堀の水を有明海に流します。

明治末期頃までは、水落を11月上旬、城内にある日吉神社の秋季祭礼の前に行い
水落期間中に捕獲した魚を料理して、親戚知人を招き、神社で酒宴を楽しむという
風習があったようです。

今年は2月20日の午後4時に水門が閉じられました。
そして今日あった堀開きでは、閉じていた水門を開放し、堀に水を流し込みます。
開放するのは、柳川古文書館近くの新町水門。

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数枚の板で堰き止められています。

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徐々に板がはずされていきます。

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最後の板がはずされると、水がどーっと流れ込みました。

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はずされた板たち。
川を堰き止めるという重責を無事完遂し、満足げなご様子。

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桜が咲くのはもうしばらく先ですが、

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堀開きを迎えた柳川は、もう春です。

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白秋祭のおもひで

2011/11/18

白秋祭とは、柳川出身の詩人 北原白秋の遺徳を偲び、
その命日である11月2日をはさんでの3日間(11月1日〜3日)に毎年開催される祭です。

この3日間には、提灯や行灯で飾られた約110数隻のどんこ舟が
夜の堀をパレードします。
ステージでは白秋の童謡や歌曲が演奏され、
市民が花火やかがり火で迎える中を、舟はゆっくりと進みます。

立花家17代当主や、東京大学史料編纂所の山本博文先生、
作家の葉室麟先生など、錚々たるメンバーを乗せた
柳川藩主立花邸 御花の舟は、11月2日に出ました。

立花宗茂マップや御花マップのイラストを描いてくださった
ティンドラ・ドロッペさんもお招きしてお楽しみいただいたのですが
そのドロッペさんが、このときの思い出をすばらしい絵巻物にして
持ってきてくださいました。

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きれいなラッピング。
紐は和物かと思ったら、北欧で購入されたものらしいです。
和と北欧って、不思議とマッチングするんですよね。

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原画は半紙23枚をつないだ絵巻なのですが、
こちらはA4に縮小してからつないだもの。
全長6.5メートルにもなる大作です。

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内容はこんな感じです。
素敵な絵と文章で、白秋祭の楽しい様子がほんわかと伝わってきます。
ドロッペさんのブログでは全ての絵をご覧いただけます。

「パレードの舟に乗ってみたい」と思った方は
柳川市観光協会のサイトへ。
来年の乗船申し込みを既に受付中です。

ドロッペさんの白秋祭絵巻は、
何らかの形で柳川藩主立花邸 御花内に掲示して
みなさんにもご覧いただこうと現在画策中。
しばしお待ちを。

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誾千代をぼたもちさんにて偲ぶ

2011/10/19

10月16日 よく晴れた日曜日。

初代藩主 立花宗茂の正室、誾千代の命日を翌日に控え、
供養祭がありました。

今年の供養祭には、『文蔵』(PHP研究所)にて「まりしてん誾千代姫」を
好評連載中の、山本兼一先生も編集の方と一緒にお見えになりました。
「まりしてん誾千代姫」は現在のところ、
秀吉の九州攻めが終わり、筑後柳川を賜ったあたりまでお話が進んでおります。
未読の方は、単行本化(来年あたり?)をお待ち下さい。

さて、供養祭に先立ち、まずは三柱神社でお祓いを受けました。

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三柱神社は、9代藩主鑑賢の時代に創建されました。
祭神は、戸次道雪(梅岳霊神)・立花宗茂(松陰霊神)
そしてこの日の主役である誾千代(瑞玉霊神)です。

道中の安全などのお祓いを受けたら、いよいよぼたもちさんへ向けて出発。
場所は熊本県玉名市長洲町腹赤。車で約1時間の距離です。
加藤清正領であった腹赤は、誾千代が晩年を送った場所。
亡くなったのもここです。

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のどかな田園風景の中に

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ありました。誾千代の供養塔、通称「ぼたもちさん」です。
近寄って見てみましょう。

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ぼたもちというより……きのこ?
なんとなく目鼻を書きたくなる造形です。

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「光照院殿泉誉良清大姉」
これが誾千代の戒名です。
享年は34あるいは35と伝えられています。
幟旗は、地元の方が管理してくださっています。
ちなみに、写真は十七代当主で当館の館長でもある立花宗鑑奉納の旗。

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地元の住職さんがお経をあげてくださいました。
正座されているのが山本兼一先生です。
(すみません、後ろ姿の写真しかありませんでした。)

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お経とお説教の後はお食事です。
お斎という感じではありませんが、ちょっと豪華にデラックス弁当。
なんと、おいしいぼたもちさんも付いてます!

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食べ終わってふうっと一息。
周りを見渡すと、梅の木が二本。
これらは縁あって、太宰府の紅梅・白梅を植樹したものだそうです。

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桜の木も何本か植えてありました。
春になればお花見も楽しめますね。

誾千代がこの地で、どんな晩年を送ったのかはわかりませんが、
今のぼたもちさん周辺は、
長閑だけど、ちょっと賑やか(近隣の中学校の部活の声が聞こえていました)で、春には綺麗な花も咲く。
誾千代さんも、喜んでいるのではないかと思いました。

それもこれも、竹藪に囲まれひっそりと寂しい雰囲気だったここを、
整えたり、お世話したりして下さっている、
地主さんや区長さん始め腹赤のみなさん、それから柳川の有志のみなさんのおかげです。
ありがとうございます。そしてこれからも、よろしくお願いします。

さて、再び1時間の道のりをたどり柳川へ。
誾千代の菩提寺である良清寺へ行きました。

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ここは、宗茂が柳川再封後に、誾千代の菩提を弔うために建立した寺です。
寺の敷地の奥の方に、誾千代の墓があります。

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真ん中が誾千代の墓、
向かって左は、5代藩主 貞俶の室、珂月院の墓、
向かって右は、珂月院の父、立花弾正貞晟(3代藩主忠茂の子)の墓です。
珂月院も貞晟も、江戸で亡くなり、深川の本誓寺に葬られていますので
ここにあるのは供養塔なのでしょう。

近くに池があるためか、蚊がぶわんぶわんしていました。

この後、お向かいの瑞松院などにも行ったのですが、
とりあえず、誾千代供養祭はこれにて結び。

さて近年、お墓巡りをされる歴史ファンの方が多いようです。
そのこと自体はいいのですが、中には無断でお寺に入り、お墓の写真を撮る方もいるそうです。
お墓参りをするときには、お寺さんに一言断って、許可をいただいてからにしましょう。

「ルールとマナーを守って、楽しいお墓参りを。」

立花家史料館からのお願いです。

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三池の御前山二山競演に圧倒される

2011/7/25

7月24日に三池において御前山二山競演(三池の大蛇山)がありました。

大牟田市には柳川藩と三池藩の藩境が通っており
大字三池(本町)は柳川藩領、大字新町は三池藩領でした。
本町の山車は、その昔柳川藩主から贈られたと伝えられるものだと聞き
「それは見にいかねば!」と、馳せ参じた次第です。

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山を待つ若人たち。地域に根付いた祭りなんだと感じます。
背中の祇園守りについつい親近感。

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もうもうと煙を吐きながら、本町の大蛇山がやってきました。
こちらは雄だそうです。

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続いて向かい側からやってきたのは新町の大蛇山。
こちらは雌です。
こうして、雄大蛇と雌大蛇の年に一度の逢瀬が始まります。

さてさて、柳川藩主から贈られた山車とはどんなものでしょう?

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おお!祇園守発見!これは3〜5代藩主の祇園守っぽいかな。
では新町の山車はいかに?

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こちらには三池藩の祇園守と杏葉がありました。
渋さの中に歴史を感じます。

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翻って本町の山車を後ろから見るの図。
色とりどりで美しい装飾です。
ん?上と下で祇園守の種類が違うぞ?
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
真ん中の結び目があるかとか全体的なかたちとかの違いです。

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そんな疑問はさておき、山車の中をのぞいてみると
大蛇の腹らしきものが見えました。

そうこうしているうちに祭りの進行し
本町・新町それぞれのこどもたちによる祇園楽の演奏の後
花火の競演が始まります。

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わっしょい部長のホラ貝の音と共に花火がぱちぱち、煙がもうもう。
あたりは真っ白になりました。

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そして、お待ちかねの「かませ」です。
無病息災を祈って、小さな子供達が大蛇の口の中にあーんとされます。
最近の子供は小さな頃から大蛇山を見慣れているので、意外と泣かないそうです。

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そして祭りも終盤、雄大蛇と雌大蛇が尻尾を打ち合います。
「ほらほら交尾だよ」と保存会のおじさんがにやにやしながら教えてくださいました。
はい、知ってます。
二本の尻尾の下に見えるのは、これまでに誕生したお子様大蛇の内の一匹です。
さきほどの花火の間は走り回っていました。

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尻尾の打ち合いが終わると、新町の大蛇は一気に方向転換をします。

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そして、雌大蛇はまた煙を吐きながら新町に帰っていきました。
こうして一年に一度の逢瀬は幕を閉じましたとさ。
雄大蛇(右)が心なしか寂しそう。

二山競演の間、事故の無いようにと、常に山車の上で見守る男衆がいました。

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みなさんに守られて、三池の大蛇山祭りはこれからも続いていきます。
貴重なものを間近で見せていただきました。
三池のみなさん、大牟田青年会議所のみなさん、ありがとうございました。

ところで、柳川藩から贈られた山車については
記録が残っていないため詳細がわかりません。
何かご存じの方いらっしゃいませんか。

☆おまけ☆
あちらとこちらの大蛇にかまれる専務

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大蛇山は見慣れていませんが、泣きませんでした。

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立花家のお盆(お送り編)

2011/7/15

一昨日おんぶでお迎えしたご先祖さまを、今日は船でお見送りします。

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精霊船(おしょろさん)です。志岐さんの力作
先代夫人の初盆なので、花がお供えしてあります。

 

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東庭園のお池に浮かび、そのときを静かに待つおしょろさん。

 

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提灯に火が灯りました。一番綺麗な瞬間のおしょろさん。

 
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お供え物も一緒に乗ります。これで道中のお食事もばっちり。

 

 

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いざ出発するおしょろさん。見送る立花家の人々。

 

 

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火がついて一気に燃え上がるおしょろさん。
右は急いで逃げる志岐さん。

 

 

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盛大な炎と共にご先祖さまたちは満月の空へと昇っていかれました。
さようなら。また来年。

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