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立花家のお盆を体験イベント 参加者特典

2019/7/30

去る7月15日。三連休の最終日に

立花家史料館友の会・公益財団法人立花財団賛助会 会員特典イベント
「旧柳川藩主・立花家のお盆」を特別体験

を開催しました。

 

 

イベントに参加された18名のみなさまにお渡しした参加特典がこちら。

 

 

 

 

 

 

 

 

特製紙袋に入った特製グッズの数々プラスお茶。

 

この特製紙袋、どこかで見たデザインだなと思った方がいらっしゃるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

実は、2010年に開催した立花宗茂展のポスターの残りを再利用したもので
紙袋作りが得意なスタッフによる力作です。
なるべくいい図柄が表に出るようにと試行錯誤した成果があらわれています。

 

次に立花家家紋マグネット。

 

 

 

 

 

 

 
どんなものかは前回のブログをご覧ください。
ここでは、台紙に秘密があることを新情報としてお伝えいたします。

台紙からマグネットをはずすと

 

 

 

 

 

 

 
その家紋が実際に使われている資料の写真が出てくるのでした。

 

 

そして柳川全12代藩主カレンダー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家紋マグネットとセットで使う仕様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裏面は関連資料(主に甲冑)と基本データ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「藩主が12人だから、カレンダーにちょうどいいね」
という軽い気持ちで制作が決定したのですが
想像以上に苦戦しました。

各藩主にキャッチフレーズをつけたのですが
それには、その人となりをよく知らないといけません。
記録がたくさん残っている人はいいのですが
無理矢理ひねり出さなければならない藩主も何人かいました。

肖像画の残っていない2人の藩主は
縁のある庭の絵を代わりに使ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

5代藩主貞俶は、造営した御花畠の絵。
10代藩主鑑広は、自身が埋められたかもしれない上屋敷(如意亭)の絵です。

 

ちなみにマグネット同様、カレンダーも
デザインから印刷(インクジェット・両面)、包装まで
スタッフがまごころを込めて手作業いたしました。

 

 

最後に解説冊子「旧柳川藩主立花家の送り盆」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表紙も含めて12ページと少ないページ数ながら

立花家が黄檗宗寺院を菩提寺とした経緯
御仏間にある総位牌(戦死した柳川藩士を供養するための位牌)に記されている全家臣の名前一覧
立花家歴代当主の命日、葬地、戒名の一覧

これらを1冊にぎゅっとまとめた、充実した内容の冊子になりました。

 

その中でも特におすすめは、3ページ以上を使ってまとめた、総位牌に記された家臣の名前一覧。

 

 

 

 

 

 

戸次道雪の初陣から戊辰戦争までの340年間に没した580余名を供養するため
戦ごとの戦死者名が列記されたものなのですが
江上・八院合戦や島原の乱での戦死者数が特に多く
激戦だったことが想像できます。

 

参加されたみなさまには
これらの特典と、暑い日には欠かせないお茶を
特製紙袋に入れて、受付の際にお渡したのでした。

 

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立花家家紋マグネットでとめてみよう

2019/5/30

立花家史料館では現在

立花家史料館友の会・公益財団法人立花財団賛助会 会員特典イベント
「旧柳川藩主・立花家のお盆」を特別体験

の参加申込みを受け付けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毎年7月13日から15日まで行う立花家のプライベートなお盆行事を
特別に体験しようという企画です。

 

立花家ではお盆に、先祖の霊に加えて
柳川藩戦没者(桃山時代~戊辰戦争の頃まで)の霊もお迎えして供養します。
黄檗宗ならでは、筑後地方ならでは、そして立花家ならではの行事が続く3日間。
そのうちの最終日をみなさんに体験していただきます。

立花家、さらには菩提寺である福厳寺さんのご協力を得て実現した、希有な機会です。
次に開催できるとしても、だいぶ先のこととなりますので
興味のある方は、ぜひ今年ご参加ください。

 

ちなみに数年前のお盆の様子はこちらのブログでご覧ください。

2011年 立花家のお盆(お迎え編)
2011年 立花家のお盆(お送り編)
2015年 立花家のお盆2015

 

さて、今回のイベントでは参加特典をいくつかご用意いたしました。

そのうちのひとつが特製「立花家家紋マグネット」です。

立花家で使われてきた祇園守紋にはいくつかパターンがあります。
それらに宗茂が使っていた杏葉紋を加えた全6種を
カラフルで楽しいマグネットにしてみました。

立花家の家紋たちが、みなさまの生活を華やかに彩ってくれることでしょう。

 

 

 

 

 

 

祇園守紋のパターンについては、7月24日の立花家史料館文化講座
当館館長が詳しくお話しします。
こちらもどうぞお楽しみに。

 

マグネットの大きさはタテ48mm×ヨコ50mm。
実は他の特典と組み合わせて使うことを想定して作ったマグネットですが
せっかくなので、いろんなものをとめてみましょう。

A4サイズの「立花家史料館展示スケジュール」をとめると、こうなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして目につく場所に貼っておけば
いま立花家史料館では何の展示をしているかが
いつでもすぐにわかります。

 

立花宗茂好きな方は
宗茂の絵を描いて、杏葉紋マグネットでペタンととめましょう。

正しい組み合わせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宗茂と高橋紹運の親子が好きな方へのおすすめ使い方はこちら。

胸熱な組み合わせ(とめられたものが)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刀剣ポストカードも
こうしておけばいつでも眺めることができます。

雷切丸ポストカード(100円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場合、貼る用と保管用に2枚買っておくことをおすすめします。

 

いつでも近くに立花家を感じられる特製「立花家家紋マグネット」が手に入るのは
立花家のお盆を特別体験」のときだけです。
お申し込み受付は、6月30日まで。
まだ会員でない方は、同時入会も受け付けています。

 

なお、こちらの家紋マグネットは
印刷から裁断、包装まですべてスタッフが手作業しています。
丁寧な作業を心がけていますが
もしかしたら、あれ?というところもあるかもしれません。
その場合は、手作りのあたたかみだと思って
やさしい気持ちでお使いいただければ幸いです。

 

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立花家の令和コンビ

2019/4/23

5月1日からの新元号が「令和」と発表されて
3週間と少し経ちました。

今年のゴールデンウィークは長いお休みだし
令和ゆかりの地めぐりでもしてみようか
という方もいらっしゃるでしょう。

全国各地に令和ゆかりの地があるようですが
その中でも今人気が高いのは太宰府でしょうか。
新元号が発表されてからというもの
人々が押し寄せているとの噂を聞きました。

太宰府天満宮(立花家の古写真より)

 

 

 

 

 

 

 

 

令和にゆかりがなくてもいいけど
なんとなく令和が感じられる場所に行きたいな、という方に
ぜひおすすめしたい場所があります。
それはここ、柳川です。

 

 

 

 

 

 

実は歴代立花家当主の中に「なんとなく令和な」コンビを見出しました。

 

 

さて、ここでまずは新元号「令和」の出典をみてみましょう。

初春令月
気淑風和
梅披鏡前之粉
欄薫珮後之香

『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の序だそうです。
この中で注目したいのが
初春の令「月」と白粉のような「梅」です。

 

立花家で「月」といえば、立花宗茂(立花家2代)。

 

 

 

 

 

 

 

 
月輪モチーフの甲冑を身に着けた戦国武将です。

鉄皺革包月輪文最上胴具足

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「梅」といえば、戸次道雪(立花家初代)。

福厳寺蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
戒名は「福厳寺殿梅岳道雪大居士」。
葬られた立花山養孝院は後に梅岳寺と改名されています。

 

 

 

 

 

 

 

つまり立花家の初代と2代は、なんとなく令和なコンビなのです。

令和コンビの2人

 

 

 

 

 

 

 

立花家の令和コンビにゆかりのものを見ることができるのが
柳川にある「立花家史料館」です。

7月15日まで開催している特集展示「刀を見る、伝来を知る 柳川藩主立花家伝来の刀剣」では
二人にゆかりのある刀剣を紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは「梅」担当、戸次道雪ゆかりのこちら。

脇指 無銘(雷切丸)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸次道雪が雷を切ったと伝わる刀です。
梅担当武将は、実は雷担当武将としての方が有名だったりします。

 

次に「月」担当、立花宗茂ゆかりがこちら。

【重要文化財】剣 銘 長光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実父高橋紹運から譲り受けた剣です。
ほかにも、ずばり月モチーフの兜も展示しております。

伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「令和」とは特につながりませんが
なんだかおめでたい気分になる国宝もおすすめです。

【国宝】短刀 銘 吉光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和ゆかりの地・太宰府から、令和コンビゆかりの地・柳川までは、西鉄電車が便利です。
太宰府観光列車「旅人」や、柳川観光列車「水都」で、素敵な旅をお楽しみください。

 

まもなく始まるゴールデンウィークには、「なんとなく令和」を感じる立花家史料館へ。
令和コンビゆかりの刀剣たちが、みなさまのご来館をお待ち申し上げております。

 

[おまけ]
毎年、館長の誕生日にオーダーするオリジナルケーキ。
今年は令和ケーキにしてみました。
宗茂の金地三日月図軍扇に梅の花が一輪。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川藩士の末裔であるパティシエに作っていただきました。

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吉光と長光と雷切丸と

2019/3/29

空気がすっかり春めいてきました。
立花氏庭園の桜の開花状況は、3月29日現在このくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の方から順々に咲いていって
もう間もなく満開を迎えそうです。

この木が葉桜になっているであろう4月12日から
立花家史料館では毎年恒例の刀剣展が始まります。

 

今年の目玉はなんといっても
久しぶりに両方そろう国宝と重要文化財です。

国宝「短刀 銘 吉光」

重要文化財「剣 銘 長光」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
昨年までの2年間は、重文の「剣 銘 長光」だけの展示でしたが
今年はお出かけの予定がない国宝の「短刀 銘 吉光」も
一緒の出番となりました。

立花家の吉光なら去年の秋に京都で見たよ、という方も
今年はぜひ、自宅でくつろぐ藤四郎くんを見にお越しください。

 

思えば、直近で国宝と重文がそろったのは2016年のことでした。
あの年は、ここ柳川でも震度5強を記録した熊本地震が
会期の初日前夜に発生し
余震のおそれから、国宝と重文は期間限定展示となってしまったのでした。
一緒の出番は、あの時以来になります。

 

そしてもうひとつの目玉は、大人気「脇指 無銘(雷切丸)」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近世大名立花家初代の戸次道雪が、雷を切ったという伝説のある刀です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道雪関係では他に、薙刀も展示する予定です。

 

さて今年は、少し頑張って、絵はがきを作ってみました。

 

 

 

 

 

 

左から長光、吉光、雷切丸です。
立花家史料館の受付で販売します。各100円。
入館して絵はがきを各1枚買っても合計1,000円(大人1名様の場合)。
ワン紙幣でおさまります。

さらに、人の形をした雷切丸くん(イラスト)の絵はがきも2種できました。
こちらもお楽しみに。

 

今年のゴールデンウィークは長いお休みがとれる方もいらっしゃるようです。
そのうち1日か2日はぜひ柳川へ遊びにお越しください。
4月から5月はお堀巡りに最適の季節です。

福岡方面からお越しの場合は、西鉄の観光列車「水都」への乗車をおすすめします。
6種類ある乗車記念カードのうち3号車のカードは雷切丸です。

福岡空港からでしたら、空港⇔柳川の高速バスが便利です。
最速60分で、乗り換えの必要もありません。

 

なおゴールデンウィークがゴールデンではない方もご安心を。
特集展示「刀を見る、伝来を知る 柳川藩主立花家伝来の刀剣」は
7月15日(月・祝)までの開催です。

 

最終日の7月15日には、立花家史料館友の会と立花財団賛助会の会員特典イベント
「旧柳川藩主立花家のお盆を特別体験」があるのですが
それはまた次の機会に詳しくご案内します。

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伯爵の方の立花家

2019/2/9

去年9月に始まった、朝ドラ「まんぷく」で
安藤サクラさん演じる主人公の名前は立花福子。
この朝ドラ効果により、どうやら現在のところ一番勢いのある立花家は
萬平さんと福ちゃんの立花家のようです。

そこで今回は、他にこんな立花家もありますよというアピールとして
江戸時代には柳川藩主であった、伯爵の方の立花家を紹介してまいります。

 

伯爵の方の立花家で最初に伯爵になったのはこの人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立花寛治(たちばな ともはる)、立花家14代当主です。

農業で地元や国に貢献するという志を持ち
私財で柳川に農事試験場を開きました。

農事試験場で栽培されたブドウ

 

 

 

 

 

 

 

 

農事試験場では種苗交換会や農産物品評会を行い
農事の発展につとめました。

柿の出荷準備

 

 

 

 

 

 

 

 

東京にある屋敷を、上京した学生のための寄宿舎にしたりと
教育・育英事業の分野に力を入れたりもしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪いものは体に入れない主義で
お酒や煙草は口にしなかったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、伯爵の方の立花家は犬が好きなので
この後の写真にも頻繁に犬が登場します。

 

寛治の次の伯爵はこの人

 

 

 

 

 

 

 

立ち姿が渋い、立花鑑徳(たちばな あきのり)
立花家15代当主です。

 

伯爵の方の立花家は、ラーメンではなく蜜柑を作っていました。

 

 

 

 

 

 

 

鑑徳が開墾した広大な蜜柑園「橘香園(きっこうえん)」では
あの千疋屋でも取り扱われるような優良な蜜柑を育てていました。
橘香園は、現在も立花家の手によって運営されています。

橘香園開墾の様子

 

 

 

 

 

 

 

鑑徳の妻、艶子は田安徳川家の出身。

田安徳川家家族写真 後列右端が艶子

 

 

 

 

 

 

 

 

艶子の父は田安徳川家9代当主、徳川達孝。
徳川宗家16代、徳川家達の実弟にあたります。

 

鑑徳と艶子の娘、文子は明治43年に生まれました。
萬平さんのモデルとなった安藤百福さんが生まれたのと同じ年です。

右が文子 左は寛治の妻・鍈子、手前はスーちゃん(犬)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伯爵の方の立花家の一人娘はスポーツが得意。

 

 

 

 

 

 

 

家に作ってもらったテニスコートで練習に励み
昭和8年には全日本女子テニス選手権大会のダブルスで優勝しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな文子の元に、婿としてやってきたのが島村和雄。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元帥 島村速雄の次男です。

島村家家族写真 左端が和雄

 

 

 

 

 

 

 

和雄も文子と同じくスポーツが得意で
スキーは共通の趣味でした。

後列右端が和雄、その隣が文子

 

 

 

 

 

 

 

朝ドラの福ちゃんたちも克子姉ちゃんの香田家や真一さんと行き来がありますが
伯爵の方の立花家にも、親戚が遊びに来ます。

 

 

 

 

 

 

 

このときに来たのは、和雄の弟妹たちと文子の従姉妹。
みんなで海水浴や釣りを楽しむ様子を写したフィルムが残っています。

 

伯爵の方の立花家は塩は作りませんが、潮干狩りは好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

有明海の干潟で潮干狩りを楽しみます。
伯爵夫人も着物の裾をからげ、足袋着用で張り切って貝を探します。

右が伯爵夫人・艶子

 

 

 

 

 

 

 

和雄と文子に長男が生まれたのが昭和12年のこと。

初節句

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご先祖の戦国武将・立花宗茂の宗と、鑑徳の鑑をとって
宗鑑と名付けられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華族制度の廃止により
伯爵の方の立花家が、元伯爵の方の立花家になったのは
宗鑑が小学生の頃のことでした。

 

そして戦後の立花家は、既成概念をぶち壊す発想で困難を乗り越え
今の立花家へと続いていくのですが
それはまたの機会にでも。

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女優カレンダーで華やか学芸室

2018/12/30

もうすぐ新しい年を迎えますが
みなさんのお家ではカレンダーの準備はととのいましたか。

当館学芸室ではこれまで、収蔵資料画像ご利用の成果物としてお送りいただいた
甲冑カレンダーや刀剣カレンダーを愛用しておりました。

甲冑も刀剣も全国の選りすぐりの作品が月替わりで登場し、とても楽しみなのですが
毎年当館の収蔵品が採用されるわけではなく
各人が手元の卓上カレンダーで済ませる年もありました。

 

そんな一昨年の暮れ、突然華やかなカレンダーが送られてきたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東宝の女優さんカレンダー。

一昨年に開催したイベント時に衣装をお借りした
高津装飾美術株式会社が送ってくださいました。

表紙は長澤まさみさん。
さらに各月を名だたる女優さんが彩ります。

 

早速学芸室のドアにかけてみたところ
殺風景な部屋が華麗に変身。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
さすがは長澤まさみさん。
無骨なヘルメットにも負けず、輝いています。
華やかさをもたらすこの素敵カレンダーには
学芸室ドアの主となっていただくことにしました。

毎日幾度となく開け閉めするドアですが
そのたびに目に入るのが素敵カレンダーだと、気持ちも華やぎます。
ただ、なんとなくめくらないうちに日々が流れてゆき
結局一年間、表紙の長澤さんを眺めて過ごしました。

 

そして今年の12月、またまたやってきたのです。
あの素敵カレンダーが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年版東宝カレンダー。
またまた表紙は長澤まさみさん。
なんでも15年間も東宝カレンダーの表紙を飾っておいでだそうです。
2018年とは雰囲気の違う髪型に、赤い服もよくお似合いです。

 

○月の女優さんは誰でしょうクイズをしたり
2018年カレンダーと女優さんラインナップを比べたりと
みんなでひと通り楽しんだ後
またまた学芸室のドアに鎮座していただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年も学芸室を華やかにしてくださることでしょう。
せっかくいろんな女優さんが出演していらっしゃるので
来年こそは月が変わる度にめくろうと思います。

 

これから先、甲冑や刀剣のカレンダーへ当館収蔵品が採用された際に実現するであろう
かっこいいカレンダーと素敵カレンダーとの競演が楽しみです。

 

さて、2018年も間もなく幕を閉じようとしていますが
立花家史料館は年末年始も休まず開館しています。
28日からは新春テーマ展「めでたづくし」が始まりました。
多種多様な「おめでたい」デザインの作品をあつめてきた展示室で、皆さまの新春を寿ぎます。
太宰府へ初詣においでの折は、ちょっと足をのばして
ぜひ柳川へもお越しください。

 

 

 

 

 

 

 

まもなく来る年がいい年でありますように。

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山口旅行記5 ~萩の町、そして余裕の帰路~

2018/12/5

立花財団スタッフ・財団元スタッフ・御花スタッフの山口旅行記。

これまでのお話はこちらです

第1回 計画と出発

 

 

 

 

 

 

 

第2回 たどりつかない山口

 

 

 

 

 

 

 

第3回 夕暮れの角島

 

 

 

 

 

 

 

第4回 水上からの萩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水上からの萩を楽しんだ後は、陸上から萩を楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治維新150年ということで
今年は萩でもいろいろな催しがあったようです。

 

さてそんな萩の町観光の、最初の目的地はこちら。

 

 

 

 

 

 

菊屋家住宅です。

道路沿いに張り出してあった案内板によると
こちらは萩藩の御用を務めた豪商の家で
現存する大型の町家として最古に属し、建築史上極めて貴重ということから
主屋や蔵、釜場などの5棟が国の重要文化財に指定されているとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

見上げると古い雨樋が残っていました。
立花邸にもちょっと似た雨樋があります。

立花邸大広間の雨樋

 

 

 

 

 

 

 

 

受付を経てお座敷にあがると、手入れの行き届いたお庭に迎えられました。

 

 

 

 

 

 

見学中は知識の豊富なガイドさんがついてくださり
細かい質問にも的確にお答えいただけます。
おしゃれなポロシャツも印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立花家にはないけれど、ときどき見かけることのある
歴代当主の集合写真的な掛け軸、毛利家バージョン。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古い電話室。
アルファベットの記述が「TELEPHONE」ではなく
「DENWA」なのがおもしろい。
電話番号は5番。

 

屋敷内では他にも、菊屋家でかつて使われていた道具類や部屋
さらに貴重な絵画、古文書類を見学できます。

このとき展示されていた絵画は鳥の絵が多く
菊屋家版の「いろトリどりの宝モノ」を堪能することができました。
ちなみに次回の立花家の「いろトリどりの宝モノ」は2019年7月19日からです。

 

そしてここで、この旅一番の蘇鉄に出会いました。

 

 

 

 

 

 

 

ダンスグループのフォーメーションを思わせるシルエット。
すっきりとしていて、それでいてボリューム感もあるフォルム。
さすがは藩の御用宅に借り上げられることしばしばというお家の蘇鉄。
貫禄と気品を感じました。

 

さて次の目的地は、菊屋家住宅を出てすぐにある御茶処 惺々庵です。

 

 

 

 

 

 

 

丁寧に点てられたお抹茶を、萩焼のお茶碗でいただきます。
暑い日で(既にお忘れかもしれませんが7月の話です)大量に汗をかいた後だったこともあり
体にしみこんで行くような一服でした。
突然大人数で訪れたにも関わらず、快くご対応いただきありがとうございました。

 

さて、夕方までに筑後地方へ帰り着く必要のある(第4回参照)我々の旅は
高速道路の開通状況や混雑具合を鑑みると
そろそろ帰路につかなければなりません。
萩の町に別れを告げ、高速道路をひた走り
壇之浦PAで休憩。

 

 

 

 

 

 

ここで、通行止め全線解除のニュースを得ます。
ということは一般道におりる必要はなくなり、高速一直線で帰ることができます。
お昼は車中で軽く、のつもりでしたが
時間に余裕ができたので
もう少し進んだところでゆっくり食べることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

一蘭も入っている古賀SA(下り)で昼食休憩。
時間に余裕ができたら、気持ちにもお腹にも余裕ができ
ソフトクリームまで食べてしまいました。

古賀SAを出発し「宗茂トラックとすれ違わないかな」などと話しながらどんどん南下。
時間にまだ余裕があったので、基山PAでも休憩。
気持ちにもまだ余裕はありましたが、もう何も食べませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

休憩を重ねたことで、最終的にちょうどいい時間に到着。
解散となりました。

 

今回の旅は研修の意味合いは全くない旅だったので
立花家に関係しそうな場所や毛利家の歴史的な何かなどは訪れていません。
そばを食べて観光地をいくつかめぐり、蘇鉄を撮るという普通の観光旅行でした。

旅先ではついつい歴史に関する場所や美術館・博物館に行きがちな私たちですが
立花氏庭園という観光地内に位置する館のスタッフとしては
観光のための旅行というのもよい経験となりました。

 

以上、ずいぶん長くかかってしまいましたが、これで山口の旅の記録はおしまいです。
年を越さなくてよかった。

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山口旅行記4 ~水上からの萩~

2018/11/10

立花財団スタッフ・財団元スタッフ・御花スタッフの山口旅行記。

これまでのお話はこちらです。

第1回 計画と出発

 

 

 

 

 

 

 
第2回 たどりつかない山口

 

 

 

 

 

 

 

第3回 夕暮れの角島

 

 

 

 

 

 

 

一夜明け、それぞれ朝風呂を浴びたり浴びなかったりした後
ご飯のお供が豊富な朝食をおいしくいただきました。

 

 

 

 

 

 

食後にラウンジのソファに腰掛けると
夕べは真っ暗で見えなかった海が
目の前に広がっていました。
大量に飛んでいるのはトンボです。
チェックアウトを済ませ
まずは今日の予定についてミーティングを行いました。
(行き当たりばったり旅なもので)

館長は夕方から筑後で仕事があるので
それまでには帰らなければなりません。

高速の状況と渋滞具合(第2回参照)を考えると
お昼前には萩を出発する必要があります。
短いミーティングの結果

萩八景遊覧船 → 菊屋家住宅 → 御茶処 惺々庵

というルートでまわることにしました。

 

お世話になった宿を出発し、遊覧船乗り場へ。

 

 

 

 

 

 

萩八景とは、江戸時代に長州の3代藩主毛利吉就が
お抱え絵師雲谷等璠、歌人安部春貞、学者山田原欽に命じて選ばせた
萩城下の8つの佳景のことで
萩の三角州の周囲を取り巻くようにつくられています。
(萩八景遊覧船パンフレットより)

 

 

 

 

 

 

 

萩城跡横の指月橋あたりに乗り場があります。

 

 

 

 

 

 

ライフジャケットを着て、いざ出発。
柳川のどんこ舟とは違い、屋根付きでモーターを動力としています。

 

 

 

 

 

 

 

船から景色を見ると、陸から見るそれとは
また違った趣を楽しむことが出来るので
観光地に船があったときには乗ってみることをおすすめします。

この遊覧船では、萩八景音頭的な歌をBGMに、船頭さんが解説をしてくださいます。

橋をくぐる時にかがむのは、柳川のどんこ舟と同じ。

 

 

 

 

 

 

 

船は堀を出て橋本川へ。
両岸に立ち並ぶ家々や、松並木などを眺めながらぐんぐんと進みます。

 

 

 

 

 

 

この山はおそらく面影山。

橋本川を上流へと向かっていた船は
萩八景のひとつ「桜江の暮雪(さくらえのぼせつ)」あたりでUターン。

ふたたび堀へ入り

 

 

 

 

 

 

 

指月山を左に見ながら海へ出ます。

 

 

 

 

 

 

小さな船で大海原へ出るのは少し不安もありますが
気持ちよい潮風に吹かれつつ、「萩六島」を間近に見ることができます。
「萩六島」は、NHKの「ブラタモリ」でも解説されていた
火山で出来た平らな島々です。
本ブログの最初の方で、ホテルラウンジから見た風景の画像にも写っています。

 

やがて船はスタート地点へ戻り、約40分の船旅はおしまいです。

 

 

 

 

 

 

船乗り場で帰りを待っていてくれた強いザリガニのうちわよ、
ありがとう、楽しい船旅でした。

 

ちなみに遊覧船の駐車場にも蘇鉄がありました。

 

 

 

 

 

 

何かのキャラクターみたいな、こんもり蘇鉄。

 

さて次に向かうのは萩の城下町。

今回は時間の都合で訪問できませんでしたが
城下町には萩博物館があります。

 

 

 

 

 

 

次回は必ず素敵な発見をしに来ます。

 

 

 

 

 

 

 

大名道具収蔵館にあるあるな展示作品たち。
甲冑に書画に婚礼調度。
同じようだけど家によって少しづつ違うので
ぜひいろんな館を巡ってみてください。

 

このあと我々は維新150年にわく萩城下町にある
菊屋家住宅へ向かうのですが

 

 

 

 

 

 

それはまた次回。

 

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不定期更新「山口旅行記」
次回やっと最終回になると思います。
果たして夕方までに筑後に着くのか。

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山口旅行記3 ~夕暮れの角島~

2018/10/31

立花財団スタッフ・財団元スタッフ・御花スタッフの山口旅行記。

これまでのお話はこちらです。

第1回 計画と出発

 

 

 

 

 

 

 
第2回 たどりつかない山口

 

 

 

 

 

 

 

瓦そばの時間が予定よりも大幅に遅れてしまったので
宿泊予定のホテルに連絡をし
夕食の時間をいっぱいまで遅らせてもらうことにしました。
(ホテルの方も親切でした)

あわせてチェックイン時間も遅らせたことで
少し時間に余裕ができたため
みんなが行きたかった角島へ寄ることに決定。

 

角島は、山口県の西に浮かぶ島で
本州とは角島大橋でつながっています。

画像検索するとおわかりになるかと思いますが
南の島と見紛うようなエメラルドグリーンの海!
そしてまっすぐに伸びる橋!
という最高のロケーションを誇る島です。

このとき季節は夏(7月でした)。
天気は快晴。
写真で見たあの海がきっと見られるはず!
だったのですが
角島に着いたときにはすでに夕方。

後部座席から撮影

 

 

 

 

 

 

 

エメラルドグリーンの時間は、すでに終わっていました。

心の中で海の色を補完しつつ走ること10分弱。
車は角島灯台公園へ着きました。

公園の駐車場には美人海女の店がありましたが
残念ながら閉店の時刻を過ぎていた模様。

 

 

 

 

 

 

 

灯台公園には、明治9年に完成した、日本海側初の洋式灯台である
角島灯台があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
立花伯爵邸は明治43年完成なので
こちらの灯台の方がだいぶ年上です。

設計はイギリス人技師のR.H.プラントン。
営業時間内であれば、中を見学することができるようです。

付近には灯台記念館もあります。

 

 

 

 

 

 

こちらは職員の宿舎だった退息所を利用した施設で
角島の歴史や日本各地にある灯台が紹介されているそうです。

公園内をふらふらと歩いていたら
もこもことした蘇鉄を見つけました。

 

 

 

 

 

 

立花邸で日常的に蘇鉄を見ているせいか
どこに行っても蘇鉄が気になります。

 

次回は見学ができる時間に訪れることを、海と蘇鉄に誓いました。

 

 

 

 

 

 

 

さようなら、駐車場の楽しげなブイたち。

 

 

 

 

 

 

 

再び角島を渡り本州側へ。

 

 

 

 

 

 

 
エメラルドグリーンの海ではありませんが
夕暮れの角島大橋を見ることができました。
これはこれで素敵な風景でした。

 

さて、ここからは一路萩へと向かい
本日のお宿「萩一輪」へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

到着後は3つの部屋へ分かれて荷物を整理し
地元の魚や見蘭牛、鯛の炊き込みご飯などを賑やかに食べ
温泉で旅(渋滞)の疲れを癒やし
やたらと充実したマッサージ器や美顔器で寛ぎつつ、翌日の計画を立て
ゆっくりと休みました。

 

夜の海(見えない)

 

 

 

 

 

 

 

 

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不定期更新「山口旅行記」
次回は萩の町を船で巡ります。

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山口旅行記2 ~たどりつかない山口~

2018/10/23

第1回の公開からだいぶ月日が過ぎてしまいました。
この夏ちょっと忙しかったもので(言い訳です、すみません)。
10月も終わろうとしているこの時期に、7月の話をするのもいかがなものか
と思わなくもないですが、とりあえず連載終了まではたどりつきたい。

ここからは急ぎますので、もうしばらくお付き合いください。

以上、前置き終わり。
以下、本編はじまり。

ちなみに第1回「計画と出発」はこちら

 

古賀サービスエリアでpepperくんとお別れし
一路、東へ向かう我ら一行。

いまはココ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから山口までが遠かったのです(時間的に)。

 

山口にたどりつかない理由①
高速道路の料金所が混雑

西日本豪雨の影響による通行止めと事故の影響で
九州自動車道を鞍手インターでおりることとなりました。

ココまで来ました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞍手インターの料金所前は渋滞の列が数キロに及んでいました。
車列はのろのろと進みます。

横からスイーっとやってきて
出口付近で割り込もうとする不届き者をかわしながら
無事に料金をお支払いし
ここからは北九州市内の道を門司へと進みます。

 

山口にたどりつかない理由②
北九州市内の道路が渋滞

高速道路を通ることのできない車は
北九州市内を通過することになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、北九州では本州方面に向かう車で大渋滞が発生していました。

北九州にお住まいの皆さんには、普段の生活で使っている道路が渋滞して
大変ご迷惑をおかけしたかと思います。

交通情報によると渋滞は門司まで続いているようでした。

 

このときすでにお昼。
昼食は下関にある瓦そばの店を予約していたのですが
とても間に合いそうにありません。
電話連絡をして時間の変更をお願いしました。

 

渋滞の中を進む我ら一行。
門司はまだまだ先です。
空腹は「忍者めし」でごまかします。

 

「角島も行きたかったけど時間的に無理かな」と思いながら進む我ら一行。
まだ北九州の街なかを抜けません。
スタッフの一人がつぶやきました。
「海が見たいです」

 

瓦そばを目指して進む我ら一行。
ついに海が見えてきました。関門海峡です。
しかしまだ渋滞は続いているので
瓦そばの店に再び時間の変更をお願いしました。
すると「今日はみなさん遅れて到着されます」と優しいお返事をいただきました。

 

10時の出発から5時間半。
遂に関門海峡を越える時がやってきました。

※これは帰路に撮った写真です

 

 

 

 

 

 

 

さよなら福岡。こんにちは山口。
山口は遠かった(時間的に)。

高速道路の通行止めは情報として知っていたものの
まさかこんなに時間がかかるとは思っていませんでした。
見積もりが甘かったことを思い知りました。

ちなみに通常だとここまで1時間40分程度で着くそうです(google map調べ)。

 

さて、山口に入ってからは車は順調に走り
16時過ぎ、予約していた「元祖 瓦そば たかせ」にやっと到着です。

遅くなってすみません

 

 

 

 

 

 

 

 

のろのろ進む車の中で、ずっと思い描いていた瓦そばと
ついにご対面の時がやってきました。

 

 

 

 

 

 

 

使い込んだ熱い瓦に乗せられた茶そば。
そういえば瓦そばは茶そばなんだと、あの平匡さんも言ってたっけ。
瓦で熱せられたそばを温かいつゆにつけて食べるスタイルの瓦そば。
最後の一本までおいしくいただきました。

 

(つづく)

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不定期更新「山口旅行記」
次回こそは素早く更新します。

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