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柳川藩主立花家に伝来した刀「雷切丸」

2024/1/30

脇指 無銘「雷切丸」は、その名のとおり戸次道雪が雷を切った刀として、柳川藩主立花家に伝来しました。

脇指 無銘 雷切丸 鎌倉時代~室町時代 刃長58.5㎝ 立花家史料館所蔵



まずは、戸次道雪[1513~1585] ってどんな人?

戸次 ベッキ 道雪ドウセツ は、戦国時代の後半を戦いぬいた勇将。
子どもの時の名前は八幡丸 ハチマンマル 、大人になると鑑連 アキツラ と名乗り、出家後の名前が道雪です。
豊後国(現在の大分県)を中心に九州北部を治めていた大友家のために、17歳の初陣から、合戦に臨む陣中で没した73歳まで、数多の合戦で活躍しました。

江戸時代を通じて柳川藩11万石を治めた近世大名立花家の初代として数えられています。




「雷切丸」の由来について、立花家に残る文書のなかで、現時点で確認できる最古の記録は、明和4年(1767)10月にまとめられた「御腰物由来覚」です。

この「御腰物由来覚」は、立花家で代々大切に受け継がれてきた刀の由来を、今までのような口伝えでなく、きちんとした記録として残そうと、担当係(御腰物方)で相談し、寛永年間(1624~44)から当時までの所蔵刀剣について吟味の上、作成されました。

この 「御腰物由来覚」の 翻刻 が、『柳川の美術Ⅱ』に掲載されているので、「雷切丸」の項を全文引用してみます。

※柳川市史編集委員会『柳川文化資料集成 第三集-二 柳川の美術Ⅱ』(柳川市 2007.3.22発行、2020.3.31第二刷)409頁掲載の翻刻を引用。ただし読みやすいように、異体字、合字、変体仮名を通用の文字に改めています。

『柳川の美術Ⅱ』はこちらでご購入いただけます



一 雷切丸 無銘 壱尺六寸七分半 御脇差

右は道雪様御差也、雷切と申訳は、鑑連公未豊後国南郡藤北之御館に被成御坐候節、炎天之比 大木之下に御涼所御しつらい、此所へ或時 被遊御昼寝候節 雷落けり、御枕元へ御立て被置候千鳥とゆふ御太刀を被遊御祓合セ、雷を御切被成、早速御涼所を御立退被成候、夫より以来御足御痛被成、御出陣にも御乗輿ニて被遊御出候、然とも御勇力御勝レ被成たるゆへ、常躰之者之達者より御丈夫ニ被成御坐候、且又比御太刀最初は千鳥と御附被成候得ども、雷御斬被成候以後其印御太刀有之故、夫より此御太刀雷切と御改名被成候、

この刀は道雪様の所用刀である。雷切という名の由来は次のとおり。
鑑連公がまだ豊後国藤北館(現在の豊後大野市)にいたとき、炎天のころ大木の下に涼所を設けていた。

あるとき、そこで昼寝をしていたら、突然の落雷。枕元の刀を抜いて雷を切り、すばやく涼所から立ち退いた。

それ以来、足が痛み、出陣に輿を使用するほどであったが、勇力に勝れていたので、並の武者よりも活躍した。最初「千鳥」と付けられていた太刀は、雷を斬った印があるため、「雷切」と改名された。


ここまでが、道雪が雷を切った場面です。
このくだりは、「御腰物由来覚」から100年程さかのぼった、寛永12年(1635)の自序がある『大友興廃記』にも描かれています。

戸次鑑連いまた南郡藤北に居住のとき、炎天のころ、大木の下にすゝみ所をこしらへ、ひるねして有りし、おりから雷鳴落、まくらもとにたてをきたる千鳥といふ太刀を抜あわせ、雷をきりてすゝみ所をとひさりぬ、それより以来足かたハにして、出陣も輿ならてハ不叶されとも、勇力のすくれたるに依て、常の者達者成にハまされり、扨千鳥と云太刀雷にあたりたるしるしあり、それより此太刀を雷斬と号せられたり(『大友興廃記』巻六「鑑連雷を斬事』 )

大友氏の興亡を大友義鎮、義統の2代を中心に描いた軍記『大友興廃記』の作者は、豊後国佐伯の領主に仕えた杉谷宗重とみられています。昭和初期にはじめて活字化されるまでは、写本で存在が知られていました。

「御腰物由来覚」と共通する表現が多いので関連がありそうですが、現時点では何とも言えません。ただ、江戸時代初期には、道雪が雷を切った刀のことは、知る人ぞ知る話であったようです。



「御腰物由来覚」の「雷切丸」の項 はまだ続きます。

好雪様御代大膳様へ被進之候、然処 大膳様御逝去被成候節、御道具皆御払に相成よし、此□此御太刀も御払相成可申之処、矢嶋石見殿御聞付被成、此太刀者払抔へ差出候物ニて無之、大切之御重宝ニて有之候間、御取被成候由、夫より矢島采女家ニ持伝居申候処、 鑑通公御代宝暦九年卯之 御発駕前、矢嶋周防進上之、但白鞘ニて差上ル、三原之由承伝之処、同年六月御拭之節、本阿弥熊次郎へ見セ申候処、相州物之由申候、宝暦十辰十二月右雷切差上候為代リ大和守安定御小サ刀被下之、但白鞘、
 雷御切被成候年号不相知、追て吟味之上書載之事

その後この刀は、初代藩主・宗茂から2代藩主・忠茂へと渡り、さらに忠茂から息子の大膳(茂辰、吉弘氏を名乗るが20代で早世)へと渡る。

大膳の没後、この刀も遺品分与の対象となっていたが、弟の矢嶋石見(行和/立花茂堅)が聞いて、この刀は分与するものでなく「大切の御重宝」であるとして、矢嶋家にて伝えることにした。

7代藩主・ 鑑通の代になり、宝暦9年(1759) に江戸へ出立する前、矢嶋周防がこの刀を白鞘におさめて鑑通へと進上した。それまで三原の刀だといわれていたが、同年6月に刀剣鑑定を家業とする本阿弥家の一門の熊次郎が、相模国(現在の神奈川県)の刀工の作と判断した。

宝暦10年(1760)12月に、この雷切の代替として、白鞘におさめた大和守安定の小サ刀(脇指)が矢嶋家へと下賜された。

雷を切った年号は現時点ではわからないので、あとで調べて書くことにする。


結局、追記はなく、雷を切った年号は不明なまま「雷切丸」の項は終わります。

しかし、時代は下がりますが、天保年間(1830~44)頃に立花家で私的にまとめられた系図『御内實御系譜下調』では、戸次道雪の重要な経歴が書き上げられているなかに、

天文十六年丁未六月五日 雷斬ル 時年三十五歳

と記されています。
西暦に換算すると1547年6月22日……この年月日の根拠は全くわかりませんが、雷を切ったことが特筆すべき業績とされているのが、非常に興味深いです。



実は、道雪の40代以前の経歴はあまり分かっていません。
道雪は天文19年(1550)に戸次家の家督を甥の鎮連に譲りますが、この頃から政治・軍事的な活動が本格化していきます。一人娘の誾千代が生まれたのは、永禄12年(1569)56歳の時です。
現時点では、道雪の足が不自由であったかどうかも、一次資料では確認できていないのです。


また、「雷切丸」の刀身が短くされ、太刀から脇差となった経緯もよく分かっていません。本阿弥家により「相州物」と鑑定されていますが、大磨上無銘となる現状の刀身からは、相州伝と確定するのは困難です。



ただ確実なのは、道雪が雷を切った刀として「雷切丸」が立花家の血筋に伝えられて来たこと、当館で雷切丸を展示できるのは矢嶋家のオカゲだということです。

そして今、「雷切丸」は私たちも驚くほどの知名度を誇り、多くの方々に愛されています。

矢嶋さん、本当にありがとう。



「雷切丸」や「短刀 銘吉光」【国宝】、「大友家文書」【重要文化財】や「立花家文書」【重要文化財】のことを解説するオンラインツアーを開催します。
道雪のことをもっと詳しく知りたい方にも、おススメです。

オンラインツアー「大友と立花、歴史の絆-九州の名門が紡ぐ戦国史
(2024.2.17開催)立花家のルーツであり主家である大友家との歴史を紐解くべく、大分と柳川の2地点を結んだ特別配信にて、実物の文書をひらいて解説します。 ◆解説ブックレット(A5版フルカラー 40頁)付

◆◇◆ 立花家伝来史料モノガタリ ◆◇◆
立花家伝来史料として、現在まで大切に伝えられてきた”モノ”たちが、今を生きる私たちに語ってくれる歴史を、ゆっくり読み解いていきます。

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立花家の令和コンビ

2019/4/23

5月1日からの新元号が「令和」と発表されて
3週間と少し経ちました。

今年のゴールデンウィークは長いお休みだし
令和ゆかりの地めぐりでもしてみようか
という方もいらっしゃるでしょう。

全国各地に令和ゆかりの地があるようですが
その中でも今人気が高いのは太宰府でしょうか。
新元号が発表されてからというもの
人々が押し寄せているとの噂を聞きました。

太宰府天満宮(立花家の古写真より)

 

 

 

 

 

 

 

 

令和にゆかりがなくてもいいけど
なんとなく令和が感じられる場所に行きたいな、という方に
ぜひおすすめしたい場所があります。
それはここ、柳川です。

 

 

 

 

 

 

実は歴代立花家当主の中に「なんとなく令和な」コンビを見出しました。

 

 

さて、ここでまずは新元号「令和」の出典をみてみましょう。

初春令月
気淑風和
梅披鏡前之粉
欄薫珮後之香

『万葉集』の「梅花の歌三十二首」の序だそうです。
この中で注目したいのが
初春の令「月」と白粉のような「梅」です。

 

立花家で「月」といえば、立花宗茂(立花家2代)。

 

 

 

 

 

 

 

 
月輪モチーフの甲冑を身に着けた戦国武将です。

鉄皺革包月輪文最上胴具足

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「梅」といえば、戸次道雪(立花家初代)。

福厳寺蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
戒名は「福厳寺殿梅岳道雪大居士」。
葬られた立花山養孝院は後に梅岳寺と改名されています。

 

 

 

 

 

 

 

つまり立花家の初代と2代は、なんとなく令和なコンビなのです。

令和コンビの2人

 

 

 

 

 

 

 

立花家の令和コンビにゆかりのものを見ることができるのが
柳川にある「立花家史料館」です。

7月15日まで開催している特集展示「刀を見る、伝来を知る 柳川藩主立花家伝来の刀剣」では
二人にゆかりのある刀剣を紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは「梅」担当、戸次道雪ゆかりのこちら。

脇指 無銘(雷切丸)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戸次道雪が雷を切ったと伝わる刀です。
梅担当武将は、実は雷担当武将としての方が有名だったりします。

 

次に「月」担当、立花宗茂ゆかりがこちら。

【重要文化財】剣 銘 長光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実父高橋紹運から譲り受けた剣です。
ほかにも、ずばり月モチーフの兜も展示しております。

伊予札縫延栗色革包仏丸胴具足

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「令和」とは特につながりませんが
なんだかおめでたい気分になる国宝もおすすめです。

【国宝】短刀 銘 吉光

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

令和ゆかりの地・太宰府から、令和コンビゆかりの地・柳川までは、西鉄電車が便利です。
太宰府観光列車「旅人」や、柳川観光列車「水都」で、素敵な旅をお楽しみください。

 

まもなく始まるゴールデンウィークには、「なんとなく令和」を感じる立花家史料館へ。
令和コンビゆかりの刀剣たちが、みなさまのご来館をお待ち申し上げております。

 

[おまけ]
毎年、館長の誕生日にオーダーするオリジナルケーキ。
今年は令和ケーキにしてみました。
宗茂の金地三日月図軍扇に梅の花が一輪。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川藩士の末裔であるパティシエに作っていただきました。

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吉光と長光と雷切丸と

2019/3/29

空気がすっかり春めいてきました。
立花氏庭園の桜の開花状況は、3月29日現在このくらいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の方から順々に咲いていって
もう間もなく満開を迎えそうです。

この木が葉桜になっているであろう4月12日から
立花家史料館では毎年恒例の刀剣展が始まります。

 

今年の目玉はなんといっても
久しぶりに両方そろう国宝と重要文化財です。

国宝「短刀 銘 吉光」

重要文化財「剣 銘 長光」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
昨年までの2年間は、重文の「剣 銘 長光」だけの展示でしたが
今年はお出かけの予定がない国宝の「短刀 銘 吉光」も
一緒の出番となりました。

立花家の吉光なら去年の秋に京都で見たよ、という方も
今年はぜひ、自宅でくつろぐ藤四郎くんを見にお越しください。

 

思えば、直近で国宝と重文がそろったのは2016年のことでした。
あの年は、ここ柳川でも震度5強を記録した熊本地震が
会期の初日前夜に発生し
余震のおそれから、国宝と重文は期間限定展示となってしまったのでした。
一緒の出番は、あの時以来になります。

 

そしてもうひとつの目玉は、大人気「脇指 無銘(雷切丸)」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近世大名立花家初代の戸次道雪が、雷を切ったという伝説のある刀です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道雪関係では他に、薙刀も展示する予定です。

 

さて今年は、少し頑張って、絵はがきを作ってみました。

 

 

 

 

 

 

左から長光、吉光、雷切丸です。
立花家史料館の受付で販売します。各100円。
入館して絵はがきを各1枚買っても合計1,000円(大人1名様の場合)。
ワン紙幣でおさまります。

さらに、人の形をした雷切丸くん(イラスト)の絵はがきも2種できました。
こちらもお楽しみに。

 

今年のゴールデンウィークは長いお休みがとれる方もいらっしゃるようです。
そのうち1日か2日はぜひ柳川へ遊びにお越しください。
4月から5月はお堀巡りに最適の季節です。

福岡方面からお越しの場合は、西鉄の観光列車「水都」への乗車をおすすめします。
6種類ある乗車記念カードのうち3号車のカードは雷切丸です。

福岡空港からでしたら、空港⇔柳川の高速バスが便利です。
最速60分で、乗り換えの必要もありません。

 

なおゴールデンウィークがゴールデンではない方もご安心を。
特集展示「刀を見る、伝来を知る 柳川藩主立花家伝来の刀剣」は
7月15日(月・祝)までの開催です。

 

最終日の7月15日には、立花家史料館友の会と立花財団賛助会の会員特典イベント
「旧柳川藩主立花家のお盆を特別体験」があるのですが
それはまた次の機会に詳しくご案内します。

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(立花家の)刀剣を楽しむ旅行プランの提案

2017/1/9

柳川はおだやかに2017年を迎えました。

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このままおだやかな一年になることを願いますが
そう、今年は立花宗茂生誕450年。
年末の特別展に向けて、荒ぶる一年になりそうな予感がしています。

 

この荒ぶる一年の最初を飾る、荒ぶる行事がこちら

 

第4回九州大名家資料研究会トークイベント「九州大名家伝説の名刀と拵え」

 

1月21日11時から、福岡市博物館で開催します。

参加申込は年末からpassmarketで受け付けていましたが
すでに予定枚数に達したため終了しました。
少数ですが当日配布整理券も予定しています。
枚数は前日までに確定して、当館公式twitterでおしらせします。

 

さて今回は
トークイベントに参加される方
参加しないけど1月21日あたりに福岡市博へ行かれる方
刀に興味があって1月20日~22日あたりに休みがとれそうな方へ
立花家史料館が提案する旅行プランのご案内をいたします。

 
【1日目(1月20日)】

◆西鉄電車に乗って柳川へ

観光列車「水都」に乗ると、旅情をより楽しむことが出来ます。
「水都」は日によって運行ダイヤが違いますので
ご確認の上ご乗車ください。

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柳川では水都バスも走っています

 

 

 

 

 

 

 

 

柳川藩主立花邸御花にチェックイン

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ご好評いただいている九州戦国御膳プランが
1月20日・21日だけスペシャルになります。

 

スペシャル1:
戦国武将(熊本城おもてなし武将隊)の声で朝を告げてくれる「オリジナルボイス目覚まし時計」に
立花宗茂と雷切丸くんバージョンが登場

20170108_02

 

 

 

 

 

 

 

 

雷切丸くんと殿の会話はすでに収録済みなのですが
予約状況によっては、誰にも聞かれないままに終わってしまうのではないかと
スタッフがはらはらしています。
雷切丸くんが殿におねだりしたりする特別バージョンを、ぜひ皆様に聞いていただきたい。

なお今の期間は、他の武将さんたちの目覚ましも
刀剣に関する内容で起こしてくれる仕様になっています。

 

スペシャル2:
大広間の修復工事事業に伴い、新しく架け替える屋根の『瓦』に
ご自分でお名前を書いて頂けます。

絶賛工事中

絶賛工事中

 

 

 

 

 

 

 
新しい瓦は次の修復工事(おそらく100年後)まで、大広間の瓦として設置されます。
100年間続くスペシャルです。

 

スペシャル3:
20日(土)にご宿泊のお客様で福岡市博物館で行われるトークイベントにご参加のお客様は
翌朝、西鉄柳川駅までお送り致します。

柳川藩主立花邸御花のスタッフが
電車の時間にちょうど間に合うように、車でお送りします。

 

九州戦国御膳プランのご予約は
柳川藩主立花邸御花へお問い合わせください。
電話:0944-73-2189

 

◆立花家史料館で「脇指 無銘(雷切丸)」を鑑賞する

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宿泊プランについているチケットを使って
ご飯の前に立花家史料館へ行きましょう。

九州大名家資料研究会の開催を記念して
1月18日~24日の間、「脇指 無銘(雷切丸)」を特別公開。
展示ケースの関係で、いつもより近くで見られます。

閉館は18時(入館は17時半まで)です。

 

◆九州戦国史に思いをはせながら、食事を楽しむ

九州戦国御膳プランのお食事には
それぞれのメニューと戦国武将との関わりを解説した栞がついてきます。
立花宗茂と、ゆかりの戦国武将をイメージした、本格会席料理をお楽しみください。

 

◆明日を楽しみにしながらぐっすり眠る

柳川の夜は静かです。
ぐっすり眠って、英気を養いましょう。

 

【2日目(1月21日)】

◆武将めざましでさわやかに目覚める

ご予約時にご希望の武将をおしらせください。
(立花宗茂と雷切丸、加藤清正、黒田官兵衛、細川忠興、小西行長、森本儀太夫)
もちろん期間限定の立花宗茂と雷切丸くんが一押しです。

 

◆柳川から福岡市博物館へ移動

九州戦国御膳プランでご宿泊の方は、スタッフ運転の車で柳川駅へらくちん移動。
柳川駅からは西鉄電車に乗って福岡市(天神)へ。
天神から市博への移動は、都市高速を経由するバスが便利です。
「圧切長谷部」公開と、コラボ缶バッジ販売で大賑わい中の、福岡市博物館が
第4回九州大名家資料研究会トークイベントの会場です。

 

トークイベントの後は、圧切長谷部と日本号を鑑賞したり
フィンランド・デザイン展を鑑賞したり
図録を買ったりしましょう。

 

◆博多駅から都城へ移動

圧切長谷部の余韻に浸っている場合ではありません。
ここで九州内を大きく移動します。

博多駅から九州新幹線と特急きりしまを乗り継いで
都城へ向かいましょう。

そこで待っているものは

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1月21日から都城島津邸で始まる
「島津の至宝~文化財と地域博物館の魅力~」

こちらの展覧会に、立花家史料館所蔵の
国宝「短刀 銘 吉光」が展示されます(2月12日まで)。

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都城島津邸は17時閉館(入館は16時半まで)ですので
到着した日は、都城のおいしいご飯を食べて一泊。
翌日にゆっくり訪れるのがよいでしょう。
ちなみに開館は9時だそうです。

 

【3日目(1月22日)】

◆都城島津邸→帰宅

お家に帰るまでが旅行です。
この数日間の思い出を胸に、帰路につきましょう。
お土産の置き忘れにご注意を。

 

以上が、立花家史料館が提案する、(主に立花家の)刀剣を楽しむ旅行プランです。
雷切丸と共に、みなさまの旅の安全をお祈り申し上げております。

 

なお、ゆるく作ったプランですので
行程的に難しいと思われる部分は
良きようにカスタマイズしてご利用ください。

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立花家史料館 夏の思ひ出 その弐

2016/10/8

10月だというのに真夏日が続いていましたが
どうやら昨日から涼しくなってきた柳川です。

涼しくなったことで、ようやく夏を振り返る気持ちになりました。

そんなこんなでだいぶ時間があきましたが、その壱の続きです。

 

【8月1日】

10月1日から始まる「Sumitada~戦国・南蛮・キリシタン~」で
雷切丸を展示予定の大村市立史料館
書類のやり取りをしているところに
「今は雷切丸の展示をしていますか」という
お客様からのお問い合わせあり。
大村での展示の告知解禁は9月に入ってからであるため
「今は展示していません」とだけ答える。

国宝や重文よりも雷切丸の展示に関するお問い合わせの方が多い。

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人気者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【8月6日】

柳川藩主立花邸 御花で七福神まつり(1日目)開催。

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七福神のみなさん

 

 

 

 

 

 

 

立花家史料館ではまつりに合わせて「ナイトギャラリーツアー」を催す。

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「芸州武太夫物語絵巻」の解説とカッパの手(?)の公開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カッパの手」の登場は4年振り。
想定以上の数の方にご来館いただき
へいたろうもカッパの手もさぞ喜んだことだろう。

 

【8月7日】

柳川藩主立花邸 御花で七福神夏まつり(2日目)開催。

西の空に怪しげな雲

西の空に怪しげな雲

 

 

 

 

 

 

 

立花家史料館ではまつりに合わせて「ナイトギャラリーツアー」を催す・・・予定だった。

途中で突然の雷雨となり、まつり会場が東庭園から松濤館元禄の間に移動。
雷雨(しかも暗い)の中、史料館へお客様を誘導するのは危険との判断から
ナイトギャラリーツアーは中止となる。
へいたろうもカッパの手も「この天気では仕方ない」と納得してくれたことだろう。

なお、この日の出来事について綴られた
立花宗茂さん(熊本城おもてなし武将隊)の武録を読んだ
多数の御花スタッフが感激の涙を流したという。

 

【8月9日】

10月8日から始まる「戦国鳥獣戯画」という番組のサイトを発見する。
戦国鍋TVスタッフによる制作の模様。

立花宗茂は出てくるのか、出るのであれば何の動物なのか。
とても気になる。

トリ系希望

トリ系希望

 

 

 

 

 

 

 

 

【8月10日】

リオ五輪で、柳川出身の坂井聖人選手(水泳)が銀メダルを獲得。
柳川ではお祝いの花火が上がる。

 

【8月16日】

お昼頃、史料館の外で3歳くらいのお子様が
「たまにおばけー たまにおばけー」
と言いながら走り回っているのを目撃する。

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このとき開催していたこども企画展

たまにオバケ、楽しんでくれたのだろうか。

 

【8月17日】

柳川古文書館での次回展示について
古文書館の学芸員さんと打ち合わせ。

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【8月18日】

保存修理工事中の大廣間の瓦撤去作業を撮影しに行く。

マイヘルメット着用

マイヘルメット着用

 

 

 

 

 

 

 

 

服の中まで埃まみれになる。

 

【8月19日】

twitterの館長アカウントのフォロワーが1000を超えたので
記念品を作って配布するらしい。

記念品はブラックサンダー雷切丸くんバージョンに決定した模様。

 

【8月20日】

柳川藩主立花邸 御花の売店から、「立花宗茂展」の図録が完売したと報告あり。

 

天華百剣-斬-」の公式twitterで、アンケートを行っているのを発見。

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「天華百剣-斬-」公式twitterより

 

 

 

 

 

 

 

雷切丸に投票。

 

【8月23日】

10月から始まる柳川藩主立花邸 御花の新宿泊プラン「九州戦国御膳」の
お料理の試食会が開かれる。

そのときの楽しそうな様子は御花スタッフのブログをご覧ください。

九州戦国御膳with熊本城おもてなし武将隊 試食編その①

九州戦国御膳with熊本城おもてなし武将隊 試食編その②

 

【8月24日】

社食(御花の)に、総料理長お手製の佃煮がそっと置いてある。

ご飯がどんどんすすむ美味しさ。

 

【8月27日】

9月1日の写真撮影に使用するため
誾千代モデル甲冑を写真スタジオに発送する。

 

先日投票した「天華百剣-斬-」のアンケート結果は雷切丸が最多得票だったらしく
巫剣「雷切丸」が紹介されていた。
そこに「豆腐のような精神力で」とあったので
なんとなく立花家のレシピにあった「細切り肉と豆腐のコロッケ」のレシピを
twitterの公式アカウントに載せたところ
思わぬリツイート数で驚く。

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立花家史料館公式twitterより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【8月31日】

昨年の9月から1年間、立花家史料館のスペシャルサポーターとして
広報普及活動にご活躍いただいた立花宗茂さん(熊本城おもてなし武将隊)。
スペサポとしての活動は今日まで。

 

こうして8月は終わる。

・・・その参につづくかもしれません。

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立花家史料館 夏の思ひ出 その壱

2016/8/24

柳川市の小学校は、今日で夏休みも終わり、明日から授業が始まります。

そこで立花家史料館でも、暑かったこの夏を日記風に振り返ってみることにしました。

 

【7月1日】

大廣間の保存修理工事が始まる。

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西洋館横にクレーンがやって来て作業開始。

大廣間では、金甲の片付け。

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一方、大阪では
「とんブラ2016戦国バル」に出演する
当館スペシャルサポーター・立花宗茂さん(熊本城おもてなし武将隊)をサポートするべく
史料館スタッフも柳川キャラバン隊(with金甲)に参陣。

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【7月2日】

アクロス福岡の文化学び塾で
次回展示の事前レクチャー講座。

 

11月13日開催のイベント
立花宗茂と小説『無双の花』
『無双の花』朗読と葉室麟氏との語りで辿る、宗茂と誾千代、官兵衛と清正の心」
情報解禁

特報チラシ表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7月3日】

館長は、北九州で立花家の茶道に関する講演会。

館では、迫り来る展示替えの準備大詰め。

 

【7月4日】

史料館が展示替え休館の期間、柳川藩主立花邸 御花の庭園入口で配布する
クリアファイル・絵葉書セットの袋詰め作業。

特集展示「よくわかる刀剣のみかた-柳川藩主立花家伝来の刀剣」終了。

 

【7月5日】

展示替え初日。

大活躍した雷切丸も収蔵庫へ。

立花家史料館公式twitterより

立花家史料館公式twitterより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7月6日】

大廣間の工事現場では足場の設置が着々と進む。

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【7月8日】

こども企画展「あつまる!アニマル!たまに…オバケ?」はじまる。

おおさかチラシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示替えに伴い、音声ガイドも更新。
こども企画展部分の声の出演は、板橋涼太さん。

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「へっちゃらへいたろう」第1話スタート。
第1話のピックアップオバケはフレンドリーオバケ「ひとつめのすけ」

ひとつめのすけ

やぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【7月9日】

なぜか電話問い合わせの多い日。

18時過ぎに地震。

 

【7月13日】

柳川藩主立花邸 御花が施設メンテナンスのため全館休館。
それに伴い史料館も臨時休館。

史料館スタッフは出勤。
雷雨の中、某館の方が某資料の調査のため来館。
(情報の詳細は9月初旬に公開予定)

 

【7月14日】

NHK BSプレミアム「華族150年の旅路~激動を生き抜いた日本の名家~」(9月10日放映)の取材対応。
今日は史料館内で甲冑を撮影。

 

【7月15日】

昨日に引き続きテレビ番組取材対応。
西洋館2階に染付藤文ティーセットをセッティングしての撮影に立ち会い。
遂に伯爵令嬢・立花文子に光が当てられ、わくわくする。

立花文子(1910-2010)

立花文子(1910-2010)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡県博物館協議会(於石橋美術館)に出席。

 

「とんブラ2016戦国バル」の映像をYouTube公式チャンネルで公開。

 

【7月16日】

Google Arts & Culture の日本の匠プロジェクトをご覧になった海外の方からお問い合わせあり。

最近海外からのお問い合わせが多くなってきた。
「世界の立花家史料館」の片鱗が見えてきた予感。あくまで予感。

 

【7月20日】

総務ミーティング。

 

【7月24日】

コーエーのダーク戦国アクションRPG『仁王』に立花宗茂が登場し
主人公「ウィリアム」と戦うとの情報があったため
今日の宗茂くんに「ウィリアム」と言わせる。

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立花家史料館 スタッフブログより

 

 

 

 

 

 

しかし誰にも気づかれず、twitterの「ブログ更新しました」は誰にもリツイートもされず、
スタッフからも「ウィリアムって何ですか」と言われる始末。

宗茂くん、ウィリアムさん、何かごめんなさいでした。

 

【7月25日】

「へっちゃらへいたろう」第2話スタート。
第2話のピックアップオバケはゆらゆらオバケ「ヒョウたん」

ヒョウたん

ゆらゆらしてるだけ 特になにもしない

 

 

 

 

 

 

 

 

【7月27日】

修理工事のために、朝からとてつもなく大きなクレーン車がやってくる。

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高橋紹運の菩提寺である天叟寺で、岩屋城戦没者法要(431回目)。
1回も途切れず続いているとのこと。
読経の後、柳川みのり幼稚園の園児による劇「道雪と紹運~宗茂ふたりの父~」が披露される。
(この劇は10月1日の上半期発表会でも披露されるそう)
ちなみに前回の劇「立花宗茂-天に向かって、恥じぬ生き方こそ『立花』」はこちら。

 

平成28年度第2回文化講座開講。

 

立花家史料館が登録博物館となる。

 

【7月28日】

年に一度の早朝清掃日。

展示係ミーティング。

 

【7月29日】

資料係ミーティング。

大名道具収蔵館研究会と九州大名家資料研究会の開催についての打ち合わせ。

 

24日の「ウィリアム」の反省を踏まえてツイート。

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立花家史料館公式twitterより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで7月が終わる。
その弐に続く。

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立花家の刀剣展に雷切丸登場!

2016/4/20

4月に入り、毎年恒例の刀剣展の季節となりました。

4月15日から始まった、今年の刀剣展は

特集展示「よくわかる刀剣のみかた-柳川藩主立花家伝来の刀剣-

です。

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この展示では、脇指 無銘(雷切丸)をはじめ
国宝「短刀 銘吉光」や、重要文化財「剣 銘長光」など
初代柳川藩主・立花宗茂ゆかりの刀剣を中心に
立花家の歴史をものがたる刀剣と刀装具を紹介しています。

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今年は国宝の吉光と重文の長光、それに雷切丸の
3口がそろって展示されていますが
実はこんな機会は、これから数年間はありません。

※追記
熊本地震の余震から文化財を保護するため
国宝「短刀 銘 吉光」と、重要文化財「剣 銘 長光」の
展示期間を制限することとなりました。
4月25日~4月28日、5月2日、5月6日は
どちらも展示しておりませんのでご注意ください。
その他の展示はご覧いただけます。(追記終わり)

※さらに追記
国宝「短刀 銘 吉光」と、重要文化財「剣 銘 長光」の展示期間を
6月5日(日)までに短縮することとなりました。
また6月5日までのうち、以下の日は展示しておりません。
5月10日、11日、12日、17日、19日、20日、26日、27日
6月3日
6月6日(月)からは、国宝「短刀 銘 吉光」と重要文化財「剣 銘 長光」に代えて
初代柳川藩主・立花宗茂所用の鑓2口を展示します。
既にご観覧予定をたてられていた方には大変申し訳ございませんが
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。(さらに追記終わり)

 

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吉光の向こうに雷切丸。

 

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こちらは長光です。

他にも刀装具や刀筒などもありますが
こんなものもあります。

「御腰物由来覚写」

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立花家の刀剣の由緒が書かれたものです。
開いているページは、雷切丸の箇所。
江戸時代のものですが、比較的読みやすい字で書かれていますので
どうぞじっくり読んでみてください。

 

立花家史料館の展示室は撮影自由です。
ただし一脚や三脚などの使用と、フラッシュ等追加照明の使用は
他のお客様の鑑賞のさまたげとなりますのでご遠慮ください。

 

刀剣展開催に合わせて、新しいグッズも完成しました。

「雷切丸チケットホルダー」

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表面には脇指 無銘(雷切丸)と立花雷切丸くん。
これは2種類というわけではなく、表と裏です。

 

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ぱかっと開けると、雷切丸の説明。
そしてチケットを入れるスペースの他に
カードを入れるスペースが2箇所。

こちらの商品は、立花家史料館前の売店にて
378円(税込み)で販売しています。

 

刀剣展のチラシは、西鉄福岡(天神)駅と西鉄柳川駅のメディアボックスに
5月13日まで設置しています。

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近くをお通りの際は、ぜひ手に取ってご覧ください。

チラシの裏は、新聞の号外風で
これを読めば「雷切丸」の名前の由来がわかります。

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表面にいる、チケットホルダーにも描かれていた、このキャラクターは「立花雷切丸」くん。
雷切丸を擬人化した、当館オリジナルのキャラクターです。(twitterやってます
よくよく見ると、いろんな小ネタが仕込まれているので
じっくり探してみて下さい。

また「千鳥よ!この稲妻を斬ってみよ!!」のコピーは
柳川みのり幼稚園の次回劇の冒頭のセリフから、許可を得て、頂戴しました。

 

お得な情報をもうひとつ。

柳川古文書館の常設展「保存のかたち~史料を守り、伝える~」では
戸次道雪関連文書を特別に公開しています。

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(柳川古文書館の展示室は撮影禁止です。許可を得て撮影しました。)

立花家史料館と柳川古文書館で、道雪三昧しましょう。
このあと三柱神社に行けば、さらに完璧。

 

特集展示「よくわかる刀剣のみかた-柳川藩主立花家伝来の刀剣-」は7月4日まで。
みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

 

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番外編-雷切丸くんブログ-「雷切丸は見た!~殿といっしょ」

2016/3/11

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立花家史料館のブログにて皆様方に御目文字かないましたこと、恐悦至極に御座ります。

わたくし、立花雷切丸と申しまする。

むかし、立花家初代・戸次道雪様の御太刀「千鳥」と名乗っておりましたが、道雪様が雷神を切ったあの日からわたくしは「雷切丸」となりました。

 

 

当世に蘇りし我が殿、立花宗茂様の後を追って目覚めしわが魂は、今新しき体「新雷切丸」をいただいて熊本城におられる宗茂さまのお側近くお仕えしておりまする。

殿の片腕として、日々、たいへんな働きぶりで御座ります。<(`^´)>

 

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史料館館長殿にこの場をお借りして、書き記すのは、殿といっしょに過ごした日々のこと。

わたくし、ついったーをつかいこなせるだけにあらず、ぶろぐもつかいこなせる刀なので御座ります。<(`^´)>

 

わたくし、当世に蘇り、「ちよこれいと」なるものを知ってしまい申した。

禁断の甘露に御座りまする。

誾千代姫様から殿へと預かりし「ちよこれいと」、ひとつだけ、食べてしまい申した。姫様まことにまことに申し訳御座りませぬ。

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殿に大目玉をくってしまい申した。(ノД`)・゜・。ひとつだけに御座りますよ…。

清正殿からもたしなめられ申した。

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心を入れ替えての日々の働きを見ていただき、

殿から「行くぞ!雷切!我らが故郷へ!」のお言葉\(^o^)/

 

2月20日のあの日、柳川みのり幼稚園で小さな武将たちが演じた劇―立花宗茂 天にむかって恥じぬ生き方こそ「立花」に、はせ参じたときの事で御座ります。

前日から武者ぶるい止まらず、殿から「早く床に着け!」と叱られもうしたら、やっぱり当日は雨でござった…解せぬ。

 

園児たちには秘することと、起請文まで交わしてのご出陣、殿もわたくしもいつになく緊張しておりました。

出陣前の加藤様、島津様、黒田様、そして殿、緊迫のご様子で御座りました。

わたくしも震えておりました。

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舞台上手の袖、黒幕の陰にずっとひそんでおられる殿は…Σ(゚Д゚) 黒幕……殿には似合い申さぬお姿でござりますが、なにやらずーっと嬉しそうで御座りましたね。

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そして、この後、衝撃のご出陣。

400年前も殿は、このように突然敵をつくという驚くべき戦いを得意としておられました。

 

清正さまっ!なんという迫力で御座りましょうか。

…それにしても、殿、嬉しそうすぎで御座ります。(;一_一)

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しかし、さすがに殿!

いざ私を帯びて、事にかかるとこの美しき武者振り!

雷切丸の誉れに御座りまする!

わたくしの勇姿もご覧くだされ。

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わたくし、殿が日の本一の武士と信じて疑いませぬが、

この日の加藤様、島津様、黒田様のお姿… ちとくらくらとき申した。

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殿!胸をはって生きておりまする!

 

立花雷切丸に御座りました。

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走れ ライキリ!

2015/1/12

1月10日に「ライキリ」という名のミニ四駆がTAMIYAから発売されました。

TAMIYAの公式サイトによると
「ライキリ(雷切)とは、雷を切り裂いたと言われる伝説の日本刀の名前」とのこと。
ということは、名前のモデルとなったのは当館所蔵のこれです。

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脇指 無銘 (雷切丸)
戸次道雪 所用

 

それは素晴らしい、ということで
ミニ四駆ライキリ購入(館長が)。

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ミニ四駆を扱うのは初めてなので
説明書をよく読んで、指示通りに作業していきたいと思います。

蓋を開けると・・・

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さまざまな部品。
これらを組み立てて無事にライキリを完成させねばなりません。

使用する道具はこちら。

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部品を切り離すためのニッパー。
バリ取り用のカッター。
ねじを回すドライバー。
名前を書くペン。

2つほど部品をはめた後、ステッカーを貼ります。

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実は全工程の中でこれが一番大変でした。
あとは「パチンとはめる」とか「くるくる回す」とかばかりですから。

工程に沿ってパチンとはめて、くるくる回していくと
こうなって

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こうなって

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そして完成。

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「流れるような刀の動きをイメージしたシャープなボディ」が素敵です。

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説明書の通りに進めれば、初心者でも組み立てはスムーズでした。

裏側はこのとおり。

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説明書に「名前を書いてはっておこう。」とあったので、名前シールを貼りました。
これで他人のものと間違える心配はありません。

 

初めてのミニ四駆はステッカー貼りに課題が残りましたが、2回目はもっと上手くできそうな気がします。
次は甲冑をイメージした「ガチリン」とかどうですか、TAMIYAさん。

 

ところでせっかく「ライキリ」なので、道雪を乗せてみました。

今なら助手席空いてます

今なら助手席空いてます

 

 

 

 

 

 

 

 

道雪を乗せたライキリは、そのシャープなボディで館長室を爆走しました。

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戦国BASARAの宗茂

2011/11/21

戦国BASARAとは、CAPCOMから発売されている
「スタイリッシュ英雄(HERO)アクション」ゲームです。

「戦国BASARA」というからには、いろんな戦国武将が登場するのですが、
立花宗茂も戦国BASARA3から登場します。
そのときは敵武将だったのが、
今月10日発売の「戦国BASARA3宴」では、遂にプレイヤー武将として登場しました。

見た目はごっついのですが、なんかちょっと不器用で(強いけど)
愛すべきおじさんキャラです。

史実の宗茂は、関ヶ原の戦いで西軍についたために改易され、
上方や江戸で、数年間の浪牢生活を送りました。
ストーリー第1章の、宗茂が島流しになってしまうエピソードは、
なんとなくそのことを想起させます。
鍋を食べるとかお祭りとかは…特に思い至りません。
ちなみに史実の宗茂は、その後奥州棚倉に領地を与えられ、
さらに1620年には旧領柳川に帰ってきました。
関ヶ原の際に改易された武将が旧領に復帰したというのは、他に例がありません。
すごいぞ宗茂。

戦国無双(コーエーのゲーム)の立花宗茂は、
家紋を上手に利用した、かっこいい王子様にデザインされており
これはいいなと思っていました。
一方、戦国BASARAの宗茂は伝来している具足を元にしたと思われる
キャラクターデザインになっており、
これもまたいいなと思います。

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「鉄皺革包月輪文最上胴具足(てつしぼかわつつみがちりんもんもがみどうぐそく)」
おそらくデザインの元になったであろう、宗茂所用の具足です。
この具足は、朝鮮出陣の折に着用したと伝わっています。
これを見ると、チェーンソー雷切は別として、かなり忠実にデザインされているのがわかります。
こちらは現在、立花家史料館で展示中。

ちなみに、本物の雷切丸はこれです↓

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「脇指 無銘(雷切丸)」です。
こちらは、立花宗茂の養父である戸次道雪(誾千代の実父)所用で、
現在は都城島津伝承館で展示中(12月4日まで)
写真は表と裏です。2本あるわけではありませぬ。

さて先日、史料室長が東京へ出張した際に写してきた画像。

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山手線 新大久保駅にいたBASARA宗茂さん。
20日まで山手線の駅にBASARA武将のポスター広告が掲示されていました。
彼は若い女性に囲まれていたそうです。
中には宗茂についてお友達に熱心に語っている、
宗茂ファンと思われる方もいらっしゃったとか。
ありがたいことです。

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