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山口旅行記2 ~たどりつかない山口~

2018/10/23

第1回の公開からだいぶ月日が過ぎてしまいました。
この夏ちょっと忙しかったもので(言い訳です、すみません)。
10月も終わろうとしているこの時期に、7月の話をするのもいかがなものか
と思わなくもないですが、とりあえず連載終了まではたどりつきたい。

ここからは急ぎますので、もうしばらくお付き合いください。

以上、前置き終わり。
以下、本編はじまり。

ちなみに第1回「計画と出発」はこちら

 

古賀サービスエリアでpepperくんとお別れし
一路、東へ向かう我ら一行。

いまはココ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから山口までが遠かったのです(時間的に)。

 

山口にたどりつかない理由①
高速道路の料金所が混雑

西日本豪雨の影響による通行止めと事故の影響で
九州自動車道を鞍手インターでおりることとなりました。

ココまで来ました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鞍手インターの料金所前は渋滞の列が数キロに及んでいました。
車列はのろのろと進みます。

横からスイーっとやってきて
出口付近で割り込もうとする不届き者をかわしながら
無事に料金をお支払いし
ここからは北九州市内の道を門司へと進みます。

 

山口にたどりつかない理由②
北九州市内の道路が渋滞

高速道路を通ることのできない車は
北九州市内を通過することになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで、北九州では本州方面に向かう車で大渋滞が発生していました。

北九州にお住まいの皆さんには、普段の生活で使っている道路が渋滞して
大変ご迷惑をおかけしたかと思います。

交通情報によると渋滞は門司まで続いているようでした。

 

このときすでにお昼。
昼食は下関にある瓦そばの店を予約していたのですが
とても間に合いそうにありません。
電話連絡をして時間の変更をお願いしました。

 

渋滞の中を進む我ら一行。
門司はまだまだ先です。
空腹は「忍者めし」でごまかします。

 

「角島も行きたかったけど時間的に無理かな」と思いながら進む我ら一行。
まだ北九州の街なかを抜けません。
スタッフの一人がつぶやきました。
「海が見たいです」

 

瓦そばを目指して進む我ら一行。
ついに海が見えてきました。関門海峡です。
しかしまだ渋滞は続いているので
瓦そばの店に再び時間の変更をお願いしました。
すると「今日はみなさん遅れて到着されます」と優しいお返事をいただきました。

 

10時の出発から5時間半。
遂に関門海峡を越える時がやってきました。

※これは帰路に撮った写真です

 

 

 

 

 

 

 

さよなら福岡。こんにちは山口。
山口は遠かった(時間的に)。

高速道路の通行止めは情報として知っていたものの
まさかこんなに時間がかかるとは思っていませんでした。
見積もりが甘かったことを思い知りました。

ちなみに通常だとここまで1時間40分程度で着くそうです(google map調べ)。

 

さて、山口に入ってからは車は順調に走り
16時過ぎ、予約していた「元祖 瓦そば たかせ」にやっと到着です。

遅くなってすみません

 

 

 

 

 

 

 

 

のろのろ進む車の中で、ずっと思い描いていた瓦そばと
ついにご対面の時がやってきました。

 

 

 

 

 

 

 

使い込んだ熱い瓦に乗せられた茶そば。
そういえば瓦そばは茶そばなんだと、あの平匡さんも言ってたっけ。
瓦で熱せられたそばを温かいつゆにつけて食べるスタイルの瓦そば。
最後の一本までおいしくいただきました。

 

(つづく)

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不定期更新「山口旅行記」
次回こそは素早く更新します。

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「島原の乱」ではいろいろ起こった

2018/5/18

5月13日(日曜日)に
「『島原の乱』その時に何がおこった」というイベントを催しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは当館イメージキャラクター「宗茂と誾千代」と
島原城で活動されている、島原城七万石武将隊との
交流イベントとして開催したものです。

 

 

さて今回のイベントは、午前の陣:トークセッションと、午後の陣:歴史演舞の二部構成。

午前の陣では「学芸員が語る御家の事情-立花・鍋島・細川のうごき-」と題して
各家をよく知る学芸員たちが、島原の乱において、九州の大名たちは何を思って出陣し
どのように働き、乱の後はどうなったのかを解説しました。

出演していただいた学芸員は
細川家:林千寿さん(八代市立博物館
鍋島家:富田紘次さん(公益財団法人鍋島報效会 徴古館
立花家:白石直樹さん(柳川古文書館
という豪華メンバー。

 

 

 

 

 

 

この日だけを狙い澄ましたかのような雨にも関わらず
90名以上のみなさまにご参加いただきました。

 

 

 

 

 

 

before 島原の乱から、本戦を経て、after 島原の乱まで
時間の関係で駆け足とはなりましたが
濃密なトークセッションとなりました。

配付資料の中から、各家の関係系図を公開いたします。

立花家だけがシンプル

 

 

 

 

 

 

 

 

また各家の島原の乱について
参考となる展覧会や参考図書を紹介しているサイトを以下にあげておきます。

・八代市立博物館 秋季特別展覧会「天草・島原の乱 徳川幕府を震撼させた120日」(2002年10月25日-11月24日)

・公益財団法人鍋島報效会 徴古館 第81回展「佐賀藩 初代藩主の子供たち」展(2017年9月4日-11月4日)

柳川の歴史4『近世大名 立花家』

 

午前の陣が終わるとお昼です。

イベントに合わせて柳川藩主立花邸 御花の総料理長監修の
お弁当(予約制)が30食限定で販売されました。
その名も「しまばら花風味」弁当。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにお弁当箱は「月高忠心」弁当と同じです。

2年前のあの日のお弁当

 

 

 

 

 

 

 

 

「しまばら花風味」弁当の中身がこちら。

 

 

 

 

 

 

肉に魚に海老に、野菜もたくさん。
味もボリュームも大満足のお弁当でした。

 

お昼休憩の間に、会場では午後の陣の準備が進んでいました。

 

 

 

 

 

 

晴天であれば、東庭園が午後の陣の会場となる予定でしたが
あいにくの雨のため、午前の陣と同じ会場となりました。

御花スタッフの迅速かつ的確な動きにより
15分ほどで会場設営完了。

隣の会場で催されていた別の会の終了を確認後
音を出してのリハーサルを行いました。

 

島原七万石武将隊のブログによると
カメラの角度の関係で、松倉重政さんが太鼓を打ち鳴らす勇姿が
公式写真に残されていないとのことでしたので
リハーサル時に撮影した一枚をここに掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

午後の陣の歴史演舞では
まず当館公式イメージキャラクター「宗茂と誾千代」feat.忠茂による演舞から。

戦う忠茂(右)、ナレーションは誾千代(左)

 

 

 

 

 

 

初お目見えのレプリカ采配

 

 

 

 

 

 

 

 

つづいて島原城七万石武将隊の演舞。

 

 

 

 

 

高力忠房さん(左)、天草四郎時貞さん(中)、松倉重政さん(右)
の3名が出演されました。

 

合同で常陸帯を舞った後は、お客さんも含め全員で勝ち鬨。

 

 

 

 

 

 

 

 

島原城七万石武将隊と立花家史料館公式イメージキャラクター「宗茂と誾千代」の
交流イベントは、これで終わりではありません。

5月19日、20日には島原で
「天真乱漫~乱れるように楽しむ島原」が開催されます。

かんざらしを作ったり、具雑煮を食べたり、夜の島原城を散策したりと
乱れるように楽しめる内容が用意されているようです。

事前予約制のプログラムは、すでに締め切られていますが
20日の演舞はどなたでもご覧いただけるとのことですので
お時間がある方はぜひ島原へ。
20日に限らず、ご旅行は(柳川を経由してから)ぜひ島原へ。
イベントの時ではなくても、きっと乱れるように楽しめると思います。

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エツ船に乗る

2014/6/3

先日、エツ船に乗る機会がありました。

 

エツとは、カタクチイワシ科の魚で
日本では有明海にのみ生息しており
初夏になると、産卵のために筑後川を遡上してきます。

鮮度の落ちが早いため地元でしか味わうことができません。
加えて分布域が狭いので、「幻の魚」とも言われていますが
本当の「幻」にならないように、エツが生息できる環境を守る活動も行われているようです。

エツ漁の解禁期間は5月1日から7月20日。
許可された船だけが漁をすることができます。

 

エツ船は、屋形船の上で新鮮なエツ料理を楽しむもの。
この季節の、筑後川河口域の風物詩です。

私たちの乗る船は、大川の若津港を午後5時頃出港しました。

 

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海のように見えますが、川です。

 

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干潮の時間帯だったので、潟が見えています。

 

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船に乗り込むと、テーブルにはすでに料理が用意されていました。

 

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皿いっぱいの幻の魚。
あらゆる調理法で登場。

まずは塩焼き。

 

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そして唐揚げ。

 

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他に南蛮漬けや煮付けも。

さらには骨の唐揚げ。

 

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エツの骨も、うなぎの骨と同じように、唐揚げにするとお酒のおつまみにぴったりの味です。
向こう側のくるくるした部位は、腹の骨だそうです。

そして卵。

 

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忘れてはいけない、刺身。

 

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エツは小骨が多いので
鱧のように骨切りがしてあります。

 

事前にお願いすれば、エツ漁の見学もできます。

 

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きらきら光る川面に浮かぶ船には
「えつ」と書かれた旗(許可証だとか)がなびいています。
残念ながら、この日は1匹しかかかりませんでした。

獲れたエツは、すぐに味わうことができます。

 

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漁師さんから手渡されるエツ。
この後、刺身になって出てきました。
やはり獲れたては抜群の味でした。

 

料理は、エツ三昧の他に、おにぎりも用意されており
有明海の一番海苔で巻いて食べます。
そのおにぎりもまた絶品。

 

料理に舌鼓を打ち、みんなでワイワイしていると
「のだめカンタービレ」でもおなじみの、昇開橋が見えてきました。

 

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筑後川昇開橋は、大川市と佐賀市を結んでおり
船の通行のために、橋桁の一部が上下する仕組みになっています。
元は鉄道用の橋でしたが、今は歩道橋として活用され、重要文化財に指定されています。

昇開橋をくぐります。

 

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幻の魚と、絶品おにぎりを頬張る私たちを乗せた船は
筑後川の上流に向かってずんずん進みます。

川岸に葦が見えてきました。

 

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筑後川下流域には、エツにまつわる、あるお話が伝わっています。

 

むかしむかし、貧しい身なりをした僧侶が、筑後川を渡る船賃がなくて、困っていました。
見かねた一人の若者が、対岸に渡してあげたところ
僧侶はお礼にと言って、葦の葉を川に流しました。
すると、葦の葉は光る一匹の魚となったのです。
それからというもの、この魚が筑後川に繁殖し、若者は魚をとって暮らしを立てるようになりました。
この魚がエツで、僧侶は弘法大師であったということです。

 

葦原を見ていると、この伝説を思い出します。
体が葉のように平たいエツにはぴったりの伝説です。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎるもので
清力美術館付近で折り返し、再び昇開橋をくぐって、出発地であった漁港に着く頃には
まもなく日の入りという時刻になっていました。

 

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約2時間の屋形船の旅も、いよいよ終わりです。
行きは桟橋から乗ったのに、帰りは直接岸に降りました。
いつのまにか潮が満ちていたようです。
潟は見えなくなっていました。

 

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リニューアル! 料亭「集景亭」ダイニング編

2014/2/7

リニューアル!売店(お花小路)編からのつづきです。

今回の改装工事に伴い、これまでのレストラン「集景亭」が
料亭「集景亭」ダイニングに生まれ変わりました。
料亭のおもてなしを気軽に愉しんでいただきたい、という思いから生まれたお食事処です。

史料室スタッフおよび財団スタッフは
本日11時のグランドオープン直後に、早速足を運びました。

 

場所は松濤館一階。
エントランスから入って真っ直ぐいった突き当たり。

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こちらが料亭「集景亭」の入口です。
「集景亭」の文字は、15代当主の娘にして16代当主夫人・文子の手によるもの。

暖簾をくぐると左手は

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こんな感じです。
以前の様子をご存知の方には驚きの光景でしょう。

 

そして右手には料亭「集景亭」[個室]が並びます。

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個室のお部屋は、明治時代、伯爵とその家族が居室としていた部屋をそのまま使っています。
松濤園の眺めもよく、伯爵家の雰囲気を味わいながら、ゆっくりとお食事をお楽しみいただけます。

 

今回は、暖簾をくぐって真っ直ぐ進んだダイニングで食事です。

 

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左手にちらっと見えているのは待合室。
さらに奥に進みましょう。

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和モダンな空間に迎えられました。
ガラス越しの景色は東庭園。

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格子戸の向こうは、12名様まで対応の個室風。
中の様子は…

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ちょっとしたパーティによさそうです。

 

壁には立花家に伝わる古写真が各所に。

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建設後まもない頃の西洋館の内部や

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かつてこの地に暮らした立花家の人々の様子が窺えます。

 

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今の季節、窓の外には梅の花が望めます。

外は雨。
窓際の席はちょっと肌寒いかな。
そんなときのために膝掛けをご用意しました。

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ふわふわでほかほか。
これで心置きなくお食事を楽しめることでしょう。

 

さて今回注文したのは新メニューの「ステーキセイロ」。
ウナギではなく牛ステーキのせいろ蒸し。
(蒸しに時間がかかるので、事前のご予約がおすすめです)

それがこちら

 

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せいろ蒸しと吸物、漬物、そしてわさび。

 

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せいろにはソースのかかった国産牛ステーキの他に、錦糸卵と貝割れ大根。
ご飯はもちろん味付(ウナギのせいろ蒸しとは違う味)。
ご飯とお肉の間にはタマネギ。

蒸したことで、お肉の旨味がご飯に染みて、なんとも美味しい。
お肉とわさびのコンビネーションもばっちりです。
これは新名物になりそうな予感。

 

さて、料亭「集景亭」ダイニングのメニューを見ると
「(ぼたもち付き)」と書いてあるものがたくさんあります。
このぼたもちは、デザートとしてお食事の最後にお楽しみいただくものです。
なぜぼたもちなのか。

柳川藩初代藩主・立花宗茂の正室である誾千代は、7歳にして立花山城の城督となった人物です。
この誾千代が波瀾万丈の人生を終えた地、熊本県玉名郡長洲町には供養塔があり
塔の形状から「ぼたもちさん」の愛称で親しまれています。

ぼたもちさん

ぼたもちさん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザートのぼたもちは、ぼたもちさんにちなんだ「歴史に親しむデザート」なのです。

歴史に親しむぼたもちは、食後でも安心の一口サイズ。

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左は抹茶餡。
あんこと桜の塩漬けが絶妙にマッチング。
お食事を締めくくるにふさわしいデザートです。

ただしこのぼたもちは、ステーキセイロにはついていませんのでご注意を。

 

リニューアルで以前のレストラン「集景亭」から一新した、料亭「集景亭」ダイニング。
窓から望む東庭園やお料理で、四季の移ろいを感じながら
落ち着いた空間で、ゆったりとしたひとときをお過ごしいただけます。

 

女将は

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遠方のお客様にも、お近くにお住まいのお客様にも
たくさんの方々に料亭「集景亭」ダイニングを体感していただきたいです

と、申しておりました。
(美人女将は恥ずかしがり屋なので、代わりに名刺に登場してもらいました)

 

なお本日から2月9日までにお食事をされたお客様には
お一人様一枚ずつ、1,000円のお食事券を差し上げています。

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4月25日までのディナータイムにご利用いただけます。
詳しくはスタッフにお尋ねください。

 

最後に今回のブログのスポンサーは館長でした。
ごちそうさまでした。

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料亭ランチで贅沢気分

2012/8/10

柳川藩主立花邸 御花の料亭は、当時伯爵や奥様の居室であったお部屋を
そのまま利用しています。

その料亭で、この夏楽しめるお食事がこちら。

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「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」です。
調理場と料亭の若者2人がメニューを考えた、夏にぴったりのヘルシーランチ。
それをなんと2,500円(お部屋代・サービス料込)で味わうことができるのです。

今日は史料室スタッフ+博物館実習生で、贅沢ランチしてきました。
メニューを考えたスタッフの1人、料亭のゆかさんから聞いた裏話を交えつつ
「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全メニューを紹介いたします。

さて本日のお部屋はこちら。

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新鈴の間。
ここは15代鑑徳の居室だった部屋です。
普段は室料が3,500円かかるお部屋ですので
食事代に室料が含まれていることを考えると、なんだかすでに得した気分。

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いい機会なので、室長が実習生に和室での基本的な作法を指導。
実は史料室スタッフも以前、小笠原流のお稽古を受けたのですが
すでに座布団への座り方は、忘れてしまっていました。何事も復習が大事。

とりあえず自己流で座布団に座ると、早速一品目。

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季節の和え物。
今日は「焼き茄子敷湯葉とろろ」(日によって違うそうです)
湯葉の混ざったとろろもおいしいのですが、茄子の味も絶品。

そして次に造里。

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涼しげな器に盛られた本日のお魚は、タイにカンパチにイサキ。
くるんとしたニンジンや大根までおいしくいただきました。

さて次は「かぼちゃのすり流し」

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半透明な器から何かカラフルなものが透けて見えています。
わくわくしながら蓋を取ると

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カラフル!
夏野菜がたっぷり。

ちょっと変わったすり流しを作ろうと思い
夏野菜であるカボチャ、と決めたそうです。
これは「納得の味です」と力強く言われました。
味はもちろん彩りも綺麗で、白い器によく映えます。

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温かいものが出てきました。
オープン・ザ・蓋。

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一瞬、蕎麦?と思いますが、これは「あかもくうどん」という
海藻を練り込んだうどんで、宮城県の特産品だそうです。
一口食べようと器に顔を近づけると、おつゆのいい香り。
冷たい食事の間に温かいものを挟むと、なんだかほっとします。

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こちらは「あっさり塩角煮」
夏野菜の向こうに、角煮が見え隠れしています。

夏バテの予防になる豚肉。
でも暑いときにこってり角煮はちょっとイヤかも。
よし、塩でさっぱり豚角煮だ!

という経緯で生まれた「あっさり塩角煮」。
すこしとろみのあるつゆ(あん?)をからめると、また旨し。
思いがけずトマトは温かです。

さあ、いよいよご飯ですよ。

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丼と薬味とたくさんの漬け物。

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薬味は、ミョウガにワサビに梅肉。
これは何のお供なのかというと

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「冷やし茶漬け」です。
薬味をたっぷり乗せ、ほうじ茶と鰹出汁をブレンドした特製出汁(冷)をかけていただきます。

普通は温かいお茶漬けだけど、夏は冷たくして出そう、という発想で生まれたこの一品。
夏バテ防止のために、近年お高めの鰻を頑張って入れました。

そして、いよいよデザートです。

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「米粉のアイスもなか」
アイス最中にして食すもよし
最中をパリッと割って、アイスを乗せて食すもよし。

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最中は、ちょうどよいサイズを求めていくつか取り寄せ、
検討の結果、このサイズに決定したとのこと。
アイスがちょうど収まるナイスサイズです。
米粉アイスはさっぱりしているので、食後にぴったり。
米って素晴らしい。

以上が、「贅沢ランチ 〜旬彩御膳〜」の全貌です。

メニューを決めるときは、
夏にはどういったものを食べたいか
お客様目線で考えたそうです。
こういう材料を使って、こういう風にしたいというイメージが
考案者二人の間で一致していたため、メニューはすぐに決定したとのこと。
ちなみに味付けや器のセレクトは、調理場の原氏が担当。
センスが光ります。

静かな部屋。
冷たさと温かさの両方を味わえる、彩り豊かな食事。
器に顔を近づけると漂う、まろやかな出汁の香り。
やわらかいもの、ぱりっとしたもの。
そして、ふと目を向けると障子の向こうに広がる素晴らしい景色。

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五感を贅沢に刺激するこちらのランチは、8月31日までの期間限定。

平日のお昼(11時から15時)のみで、予約が必要です。

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無双の宴

2012/3/7

今年の1月24日、立花家史料館公式twitterアカウントは
フォロワー数500を突破いたしました。

なんとなくめでたいので、史料室メンバーで
「500フォロワー突破ご褒美の宴(室長のおごり)」を開催。
その場所はこちら

20120307_01

「はなの舞 JR久留米駅前店」

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが
チムニーグループでは、コーエーの無双シリーズとのコラボ企画を開催中です。
期間中はコラボメニューがある他、
コラボメニューを注文すると、1品に1枚キャラクターカードをもらえます。
ただし、第1弾から第3弾まで期間によってもらえる武将が違います。

立花家愛溢れる史料室スタッフは、
500フォロワー突破から1ヶ月以上経つことなどおかまいなしに
宗茂と誾千代がもらえる(かもしれない)期間中である昨日を、宴の日に設定。
立花夫婦が当たる可能性を高めるには、
より多くのコラボメニューを注文しなければなりません。
そこで近隣の館のスタッフも誘っていざ出陣。

「織田の暗黒坦々鍋」や「徳川最後の晩餐」など
注文するときちょっと恥ずかしい品名が並んでいます。
とりあえずデザート以外の全種類を注文しました。
飲み物も合わせると、全14品。
14枚のキャラクターカードを引けます。
お会計を済ませて、いざ勝負!

そして敗北。
14枚も引いたのに、13種類も出たのに、立花夫婦は出ませんでした。

仕方ないので席に戻って2回戦。
今回はデザートと飲み物を中心に注文しました。

食べることとカードのことしか頭になく
料理の写真を撮るのを忘れていたことに、ここに至って気付きます。
とりあえずデザートの写真だけ撮っておきました。

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「直江愛スクリーム」と「豊臣の和菓子」
愛スクリームについていたのが醤油せんべいなのは何故?

飲んで食べてしゃべって
再びお会計の時間です。
またまた14枚のカードを引きます。

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出たー!
前半と合わせると26枚目にしてやっと、立花宗茂が出ました。
レジ前で歓声をあげる私たち。

さて今回の戦利品はこちら

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それにしても28分の1…
前に雷切丸を引き当てた我がゴッドハンドは、
今回は発動せず(宗茂を引いたのは別の学芸員)。
心残りなのは最後まで誾千代が出なかったこと。
でもおいしかったし楽しかったから、よしとしようではないか。
フォロワー数が1000を超える頃に、またどこかでコラボ企画やってたらいいな
と思いながら帰路についたのでした。

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宗茂弁当を食べてみました

2010/12/9

img_0801御花のレストラン集景亭で、特別展開催中の期間限定メニュー「宗茂弁当」を食べてみました。
小鉢に少しずつ料理が盛られており、見た目もとても華やか。
宗茂にちなんだ料理として、赤飯・なます・黄飯(おうはん)が盛り込まれていました。
赤飯となますは、宗茂が放浪中に民家で赤飯となますをふるまわれ、ヤナギの枝を削ったもので赤飯を食べ、なますを手の甲にのせて食べたという故事にもとづいています。

img_0802黄飯はクチナシで色をつけた文字通り黄色のご飯。大分県臼杵の郷土料理だそうです。
臼杵は宗茂の主君大友家ゆかりの地。
大友宗麟がキリシタン大名であったことから、この黄飯はスペインのパエリアの影響を受けているのではないかとも言われています。
やわらかくやさしい味で、洋風の炊き込みご飯といった感じです。
ちなみによく誤解されがちですが、宗茂自身はキリスト教とは関係ありません。

img_0803最後にデザートとして果物がついています。
果物の種類は日によって違うようで、この日の果物はイチゴでした。

宗茂弁当は御花集景亭の昼食メニュー(11:00〜15:00)として、1月10日までお召し上がりいただけます。
特別展を見学された後、お昼ご飯に宗茂弁当をゆったり味わってみてはいかがでしょうか?
お値段は2,500円(税込)。ただし、調理に少し時間がかかるようですので(約30分)ご注意ください。

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