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変り兜の実例は、現代人の想像より奇なり。

2023/8/13

今月30日(2023.8.30)19時から、3回目となるオンラインツアー「立花家伝来変り兜と畳胴具足の秘密-変り兜の仕組みを知る・畳胴具足を畳んでみる-」を開催します。 【終了しました】


今回は盛りだくさんの二本立!
「変り兜」と「畳胴具足」について、植野館長が徹底的に解説します。


オンラインツアーでとりあげる、立花家伝来の「変り兜」はこちらの4点。

どの兜も、ワクワクする造形です。



それぞれ形はちがいますが、土台の構造はだいたい共通しています。
「変り兜」を二次元で説明するのは難しいので、ぜひオンラインツアーにて、三次元の視点でご覧ください。

自由自在なカメラワークで「変り兜」を鑑賞できるのは、オンラインツアーならではの醍醐味です。

オンラインツアーでは、植野館長がリアルタイムで質問にお応えします。カメラの視点のリクエストも、時間が許す限り対応いたします。



実は、「変り兜」はとても難しい……

まず、定義が曖昧です。
そして、現存する作例の多くは、制作年代がわかりません。
今となっては、装飾や祭礼のために作られたものも入り混じっているので、実戦で活躍した「変り兜」の姿が隠されてしまっています。

つまり、研究の余地が大いに残されているのです。

そんな「変り兜」、オトナの自由研究にオススメです。
今回のオンラインツアーで「変り兜」の基礎を学べば、これからの人生をかけて楽しめる趣味が手に入ります。

わー、なんてお得! 今すぐ、申し込まなきゃ!【終了いたしました】





軽率にオススメした手前、「変り兜」の作例を、ちょっとだけご紹介します。
オンラインツアーの予習として、お楽しみください。




大名家伝来の「変り兜」の例として、土佐藩主山内家の伝来品は、数が多く、バリエーションも豊かです 。

高知県立高知歴史博物館のサイトの「あなたのかぶってみたい兜はどれ!?(変わり兜の解説)」で、とても楽しく、わかりやすく紹介されています。




また、福岡市博物館では、福岡藩主黒田家だけではなく、家臣の家に伝来した甲冑も定期的に展示されています。
図録に掲載されていない兜に出会えるチャンスなので、見逃せません。


例えば、「黒漆塗頭形熨斗前立兜」と「鉄錆地桃形鬼面前立兜」。


どちらも兜の鉢の形は変化させず、器物の形をした巨大な前立をつけています。
厳密には「変り兜」とは言えないかもしれませんが、十二分にインパクトがあります。


※画像がご覧になれない際はpic.twitter.com/2MT00JXfUr
「 黒漆塗頭形熨斗前立兜・紺糸威二枚胴具足・小具足付」(「黒田家の刀剣と甲冑展」
福岡市博物館 / Fukuoka City Museum X(旧Twitter)@fukuokaC_museum



「鉄錆地桃形鬼面前立兜・紺糸威胴丸具足」
おうちDE楽しめる3D福岡市博物館! (福岡市HP)より



底知れぬ「変り兜」の”沼” に、ようこそ。



*** ココまで知ればサラに面白い ***
学芸員として人前で作品解説をする際、ココまで知ればサラに面白くなるけれどと思いながらも、時間等の都合でフカボリせずに終わらせることは少なくありません。そんな、なかなかお伝えする機会のないココサラ話をお届けします。

2023.9.2改稿

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