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再び出会った宗茂と誾千代(甲冑体験プログラム)

2015/5/8

慶長5年の関ヶ原合戦で西軍に加担したために、領地を追われた立花宗茂。
肥後・高瀬で浪々の日々を過ごしていた宗茂は、大名復帰の希望をもって京に上りました。
慶長6年7月のことです。
これが宗茂と正室・誾千代の最後の別れとなりました。

その翌年、誾千代は肥後の地で生涯を閉じたのです。
20年後に柳川の地に大名として復活した宗茂の姿を見ることはできませんでした。

 

それから414年。
あのとき別れた宗茂と誾千代が、「甲冑」となって再び出会います。

それが5月6日に開催したイベント。

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「戦国時代立花家甲冑体験プログラム
-414年を経て、今再び出会う宗茂と誾千代-」

立花家史料館では、できる限り素材や技法を
オリジナルの甲冑に近づけたレプリカを製作しています。
立花宗茂のレプリカ甲冑に続いて
このたび、誾千代の着用という空想の甲冑を製作しました。

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モデルとなったのは、大友宗麟の
「白檀塗浅葱糸威腹巻」。
(九州国立博物館「戦国大名」展に展示されています)

この誾千代モデル甲冑のお披露目として開催したのが、本イベントです。

 

会場は柳川藩主立花邸御花 松濤館2階 元禄の間。

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会場への道の途中、階段下では
普段は史料館入り口にいる、宗茂・誾千代パネルがお出迎え。

 

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階段を上がると、史料館公式グッズの特別販売コーナー。

 

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宗茂所用の「金地三日月図軍扇」をモデルにした軍扇と

 

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宗茂・誾千代クリアファイル。
どちらも九州国立博物館「戦国大名」展グッズコーナーでも買えますが
この日は特別価格でご提供。

隣には柳川藩主立花邸御花の出張売店。

 

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宗茂関連グッズが大集合。
この他に絵はがきや金甲ストラップなどもありました。

舞台裏には、誾千代モデル甲冑がスタンバイ。

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静かに出番を待ちます。

さらに4階控え室では

 

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宗茂のレプリカ甲冑もスタンバイOK。

 

12時50分開場。
朝早くから整理券のために並んでくださったみなさまが
会場に着席されました。

各所準備が調い、13時、いよいよイベントスタートです。

 

開会に先立ち、公益財団法人立花財団理事長・立花宗鑑のごあいさつ。
その後すぐに会場が暗くなり
みなさん待ちに待った「熊本城おもてなし武将隊」の登場です。

 

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まず当館作成の武将隊PV風映像(1分弱)を放映。
出陣武将である立花宗茂さん、黒田官兵衛さん、細川忠興さんをご紹介しました。

 

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演目は、この日のために用意された特別プログラム。
宗茂さんメインの「梅鶯東風」。
しんみりする場面あり、

 

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激しい殺陣あり。

宗茂と誾千代や家臣ら、そして武将達の絆を感じさせるお話しでした。

 

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その後、熊本城ではおなじみの「虎念天通」と「虎嘯風生」。

 

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「虎嘯風生」では会場内に手拍子が響きました。

 
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宗茂さんの音頭で「エイエイオー」を三唱して、演舞は終了。

 

武将さん達が退場し、しばしの休憩をはさんで
西岡文夫さんによるレクチャー開始です。

 

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演目は「当世具足の特徴―着装用レプリカ甲冑製作を通して」。
西岡甲房代表の西岡文夫さんは、日本を代表する甲冑師で
宗茂レプリカ甲冑と、誾千代モデル甲冑の製作をされました。
当館所蔵の立花宗茂所用具足の修復もしてくださっています。

 

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戦い方の変遷に伴って変化していく甲冑の歴史や
どういう風に甲冑を作っているのか
また、レプリカの製作過程や特徴などを
わかりやすくお話しいただきました。

長年甲冑に携わっている西岡さんならではのお話が
次から次へと泉のように湧き出てきます。

 

諸事情により少し時間がかかってしまいましたが
満を持して、宗茂レプリカ着装の立花宗茂さん(熊城隊)登場。

 

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凛々しいお姿に会場が沸き立ちます。

 

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実際の宗茂所用具足との違いなどを解説。

続いて誾千代モデル甲冑を着て登場したのは

 

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黒田官兵衛さん(熊城隊)。
思いがけない登場に、宗茂さんのとき以上に沸き立ちました。

そしてこのときこそ
宗茂と誾千代(?)が414年を経て出会った瞬間だったのでした。

 

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誾千代モデル甲冑についても
実際に着装したものを見ながら解説。
威糸についてや、腹巻についてなど。

 

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西岡さんのレクチャー前半の間
4階控え室では、宗茂さんと官兵衛さんに甲冑を着せていました。
そのときの話。

烏帽子の関係で、結んでいた髪をおろすことにした官兵衛さん。
胴を着ける前の姿が、なんだか「安倍晴明」っぽいと周囲から言われていました。
軍師から陰陽師へ。

 

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宗茂さんは、当世では着け慣れていない兜をかぶっているので
頭上の感覚がわからず
ドアを通るときなど、不思議な体勢(中腰的な)で歩いていました。

甲冑を着けて歩くとき、
一般の人は、頭上はもちろんですが、
刀の先もいろんなところにガチガチ当ててしまいがちです。
しかし普段から帯刀されている宗茂さんは、そこは全く心配いりませんでした。
さすがです。

 

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なお、控え室での宗茂さんは
汗拭き用に「立花宗茂マフラータオル」を使っていたことを
ここに謹んでご報告いたします。

 

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この2領は、柳川藩主立花邸御花でのブライダルでもご利用になれます。
新郎新婦でどうぞ。

 

官兵衛さんが「今だけ誾千代」となって結婚式風のポーズをとったり
背中の様子を見せたりしながら
写真撮影タイム。

 

これにて特別レクチャーも終了です。

 

レプリカ着装の宗茂さんは、このまま親衛隊との記念撮影。

 

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(ブログ掲載を了承された方のみ写っている画像を掲載しています)
みなさんがかぶっている金の兜は
九州国立博物館特別展「戦国大名」の
ワークショップ「手作り兜を作ろう!」で作った黄金の兜。
モデルになっているのは
もちろん当館所蔵の「金箔押桃形兜」です。

これをかぶって入場した方には
史料館オリジナルグッズと
ミュージアムスタッフ手作りの裾黒の後立

 

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こちらをプレゼントしました。

ちなみに金甲は家臣の兜ですが、殿もかぶってみちゃいました。

 

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ここでイベントはいったん中締め。
このあと元禄の間会場では
抽選に当たった方の誾千代モデル甲冑着装体験。

立花家史料館では「特別ギャラリートーク・うぃず忠興」。
展示担当学芸員と、細川忠興さんとの、トークを交えた特別ギャラリートーク。

 

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甲冑着装を担当しており、ギャラリートークを見ていないので
ここでは着装体験の様子をご紹介します。

ただ噂によると、ギャラリートークは、漫談のようで、爆笑の連続だったとか。
きっと面白いことになるだろうと、内々では言っていたのですが、やはり。

熊本城おもてなし武将隊事務局の撮影されたものが、後日送られてくるということですので
そのときを楽しみにしていようと思います。

 

さて、着装体験会場。

 

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今回は2名の女性が着装を体験しました。
準備を待つ間、いつもの甲冑に着替えた官兵衛さん、
いまだレプリカ甲冑姿の宗茂さん、そして当館館長のトーク。

甲冑に関するお話しが繰り広げられました。

 

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知識の豊富な軍師は、質問が的確なので
ゆるいながらも、ためになるトークタイムでした。

宗茂さんは着装体験者と並んで記念撮影。

 

以上ですべてのプログラムが無事に終了。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

【その後の熊本城おもてなし武将隊】

全体を通して、いろんなことにご協力くださった武将さんたちとスタッフのみなさんに
館長から宗茂兜ケーキのプレゼント。

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パティシエと共に。
官兵衛さんの手にはなぜか「へしきり長谷部バームクーヘン」(某学芸員所用)

 

控室を訪れた当財団理事長と宗茂さんご対面。

 

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立花宗茂(2代)と立花宗鑑(17代)の名刺交換。

 

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立花宗茂(2代)と立花宗鑑(17代)のツーショット。

 

このあと史料館へご案内。

 

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移動途中にパネルを囲んでみました。

 

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現在展示中の「金地三日月図軍扇」と。
宗茂さんの手にある軍扇は
販売している軍扇とは違う、本物により近づけた特別製です。
イベントでもこれを使っていただきました。

 

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ほら甲冑も展示品とおそろい。

 

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すぐカメラ目線をする忠興さん。
お弁当では玉子焼きは欠かせないと力説していました。
玉(ガラシャ)さんloveが止まらないご様子。

玉さんの次に大好きな「うむすび」の販売が再開したら、即お知らせします。

 

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みなさま、遅くまでありがとうございました。
またいつでも遊びにお越し下さい。

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レプリカ甲冑で、2人の宗茂誕生

2013/2/19

特別展「誾千代姫伝説と立花家記」が無事に開会式を迎えた数日後、
ほっと一息つく間もなく、機上の人となり一路東京へ。

 

立花家史料館所蔵の甲冑類の修復をいつもお願いしている西岡甲房に、
宗茂所用具足の着装用レプリカ制作をお願いしていたのですが、
このたびそれが完成したとのことで、今回はその仕上がりを見にきたのです。

 

折しもその日は雪と人身事故の影響で、ダイヤは大幅に乱れ
寒風吹きすさぶ東京駅のホームで、長々と電車を待つことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで予定をだいぶ過ぎて、神奈川県某所にある西岡甲房に到着。
室内にお邪魔するとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本物と見まごうばかりの甲冑が鎮座していました。
博物館の着装体験プログラム用ということで
鉄・漆など本物と同じ材料で出来ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぴかーんと光る輪貫の漆。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後立の鳥毛は、本物と同じ久連子鶏の羽根を用いています。
光の加減で玉虫色に輝きます。

 

 

 

 

 

 

 

刀は立花宗茂所用といわれる重要文化財「金熨斗刻鞘大小拵」をもとに
作っていただきました。

 

そして今回この出来たてほやほやの甲冑を着るのは
立花家17代当主にして、立花家史料館館長・立花宗鑑です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着せ着けてもらっている姿が殿様っぽい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臑当(すねあて)、佩楯(はいだて)、籠手(こて)と着けていき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

胴を着ける頃には、表情が心なしか凛々しくなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

面頬と兜を着けたら、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立花宗茂のできあがり。

 

「皆の者、これより軍議を行う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天草・島原の乱の頃の宗茂(当時72歳)は、こんな感じだったのかな。

 

さて次に着るのは、立花家18代(次期当主)の立花宗和氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり胴を着けると凛々しい顔に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青年立花宗茂のできあがり。
さすがは190cm超の高身長だけあって、よく似合います。
こちらは関ヶ原の戦いの頃の宗茂?

 

重さは全体を合わせると、ずっしりの12キロ余り。
本物の材料を使っているので
動いたときに鳴る、がちゃっがちゃっという音が
軽い素材でできたレプリカとは全く違います。

これを着ると不思議とその気になるらしく
2人とも自らいろんなポーズをとって写真撮影をしました。

 

 

甲冑の素晴らしい出来栄えに、嬉しい気分のまま
その夜は室長と共に新宿の戦国居酒屋「戦国武勇伝」へ。

ドアをくぐると、当館特別展のチラシとご対面。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広報にご協力いただき、ありがとうございます。
他にも甲冑さん達にお出迎えされました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つくづく甲冑に縁のある日です。

「戦の始まりじゃ!」「いざ参ろうぞ」

という店員さんのお迎えの言葉に、
ちょっと恥ずかしくなりながら通されたのは「福島正則」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メニューを開くと、裏メニューとしてこんなものが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堂々と置いてあったので、本当に裏メニューなのかどうかはさておき、
真田幸村、伊達政宗ときたら、
3人目は当然立花宗茂でしょう!
67トリオでしょう!
と2人でつっこみつつ、せっかくなので「赤備えのHOTサングリア」と「勝利の大杯カクテル」を注文。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思った以上の大杯がきて、ちょっとびっくりしました。
さすがは前田慶次のお酒。

串物や蒸籠蒸しをたらふく食べ、その夜は万事満足してホテルへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、ホテル龍名館東京の多機能シャワーと睡眠環境システムのおかげで
すっきりと目覚め、まずは新しくなった東京駅へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

おのぼりさん気分を満喫。
その後、おしゃれタウン南青山にある「紅ミュージアム」へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅ミュージアムは、江戸時代から続く紅屋である株式会社伊勢半
創業時からの紅作りの技を伝えるためのミュージアムです。

伊勢半の小町紅は、宗茂兜の鳥毛と同じ玉虫色をしており、
これを水に溶いて使うのですが、
その人の持つ唇の色を反映して発色するので
人によって発色が違うのだそうです。

そんな紅ミュージアムのスタッフさんとは、実は「戦国鍋TV」仲間。
初めてお会いした学芸員さんとも
食事をしながらの鍋トークが大変弾みました。
次はカラオケ(鍋縛り)行きましょうね、と約束して別れ、
すぐ近くにある根津美術館へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このときは「新春の国宝那智瀧図」が開催中で(現在は終了)
面白い仏教説話画がいろいろと出ていました。
国宝の展示方法や、ミュージアムショップなど、
参考にしたいこともあれこれあり、勉強になりました。

 

さて今回の旅はこれにておしまい。

その後、着装体験用のレプリカ甲冑は柳川に送られ、すでに到着しています。
初夏を目処に最初の体験プログラムをご用意したいと思っていますので、
もうしばらくお待ち下さい。

なおこの甲冑は、結婚式でもご利用いただけます。
詳しくは柳川藩主立花邸 御花・ブライダル部門までお問い合わせください。

 

 

[おまけ]

帰りの飛行機は嵐ジェットでした。

 

 

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