Twitter
Instagram
facebook
Twitter
Search:

「立花宗茂を大河ドラマにするには」

2013/5/10

ゴールデンウィーク前半の4月28日、柳川市総合保健福祉センター「水の郷」で
「葉室麟 トークライブ」が開催されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このイベントは、柳川市出身の芥川賞作家・長谷健が1946年に設立した柳川文化クラブを前身とする
柳川文化協会の主催で、協会の総会後に記念公演として行われたものです。

 

葉室麟さんといえばご存知の通り、『蜩の記』で直木賞を受賞された作家。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
受賞第一作として、立花宗茂の後半生を描いた『無双の花』を刊行されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、今回のトークライブのテーマはずばり

「立花宗茂を大河ドラマにするには」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壮大なテーマです。

 

柳川文化協会総会記念公演ではありますが、一般にも公開されました。
このイベントに立花家史料館は協賛しており、この受付の向こうに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無双の花』販売ブースを設置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日だけ、立花家史料館特製ブックカバー(宗茂花押デザイン)が復活!
イベント後、多くのお客さんにお買い求めいただきました。
発売から1年以上経つにも関わらず、今もコンスタントに売れています。
ありがたいことです。

 

さてイベントを前に、パーソナリティを務める我が史料室長と葉室さんは打ち合わせ。
話の流れを確認中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてトークライブが始まる頃には、総会に参加されていた文化協会のみなさんと、
一般のお客さんで会場は満員となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは基本的なこととして、室長が立花宗茂の生涯を解説。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このとき使われた宗茂の肖像画は、パソコン上でアンチエイジング作業をして
若いときには若い宗茂、おじさんになったらおじさん宗茂の絵になっていました。
それらがどんな顔なのかは、室長のtwitterアカウントでご確認ください(4月30日あたりです)。

 

「宗茂を大河に!」という声は時々耳にするのですが
「それは難しいのでは」という声も同時に聞こえてきます。

今回のトークライブでは、ドラマ化するにあたってクリアすべき問題点、
盛り込みたいエピソード、演じて欲しい俳優さんなどが話題になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリアすべき問題とはすなわち、秀吉の朝鮮出兵のこと。
盛り込みたいエピソードとしては、
7歳にして城督となり宗茂の最初の妻となった誾千代のこと(やはり大河では女性の位置が大切)、
後半生を敗者としてスタートしたこと(宗茂が人間的な成長を遂げるきっかけとなった)、
それから宗茂をとりまく個性的な家臣団のこと、
などがあげられました。

宗茂は、戦で活躍して柳川城主となり、関ヶ原敗戦後に柳川を失い、
その後棚倉を経て、20年後に柳川に戻った、
つまり元の位置に戻っただけなので、ドラマ化するにはあまりにも地味です。
しかし戻るまでの間、志に沿って淡々と自分の生き方を貫いた。
元の位置に戻っただけで、地味だけど、そこに価値がある。

そういった感じのお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところでイベントに先立って「立花宗茂がドラマ化された場合、どなたに演じてほしいですか」
という事前アンケートを行いました。
柳川文化協会のみなさんや柳川藩主立花邸御花スタッフから、
さらにはtwitter経由で、いろんな回答が寄せられました。
その集計結果をこの場で大発表いたします。

今回ご意見を募集したのは
立花宗茂・高橋紹運・戸次道雪・誾千代・その他
ドリームプランなので、どなたの名前を挙げてもよいという前提です。

 

まずは「高橋紹運」
一位は同票で
佐藤浩市
江口洋介  (敬称略、以下同)
実力派2人が並びました。
それに、佐々木蔵之介 、中井貴一、大沢たかお、唐沢寿明が続きます(皆同票です)。
他には渡哲也、三上博史、西島秀俊など、全30名の役者さんの名前が挙げられました。

 

次に「戸次道雪」
一位は
渡辺謙
ギャラが高そうです。
そして佐藤浩市、北大路欣也と続きます。
他には阿部寛、高橋克実、世良公則、市川左談二など、全27名の役者さんが挙げられました。

 

そして「誾千代」
一位は同票で
井上真央
柴咲コウ
何となくわかるような、わからないような。
そして堀北真希、剛力彩芽、新垣結衣、杏と旬の女優さんが並びます。
他に上戸彩、満島ひかり、貫地谷しほり、真木よう子など全部で33名が挙がりました。
葉室さんは「堀北真希に一票」だそうです。

 

実はみなさんが一番頭を悩ませたのが「立花宗茂」
気になる一位は
松坂桃李
なるほど、爽やかですね。
松田龍平、妻夫木聡、小栗旬と続きます。
(なお柳川出身の妻夫木聡の名が挙がったときに会場が盛り上がったことを、ここに付記いたします。)
他にも若手イケメンと呼ばれる俳優から、実力派壮年俳優までたくさん挙げられました。
せっかくですので、上記4名以外に挙げられた全ての役者さんを列挙いたします。(順不同)

生田斗真、坂口憲二 、松田翔太、瑛太、福山雅治、松本潤、平岳大、二宮和也、綾野剛、溝端淳平、
福士蒼汰、村井良大、高橋光臣、向井理、成宮寛貴、三浦翔平、亀梨和也、玉森裕太、三浦春馬、
上川隆也、藤原竜也、玉山鉄二、福士誠治、玉木宏、松山ケンイチ、大沢たかお、堺雅人、渡辺謙、内野聖陽

どうでしょうか、みなさんの脳内配役にぴったりの役者さんはいらっしゃいましたか。

 

なおその他の配役では
立花直次→佐藤健
徳川家康→西田敏行
豊臣秀吉→笹野高史
加藤清正→小栗旬
薦野増時→鹿賀丈史
由布惟信→西田敏行
大友義統→市川海老蔵
宋雲院もしくは仁志姫→小泉今日子

 

実際にキャスティングするとなると大変なのでしょうが、これは夢の話なので好き勝手に言えるところが楽しい。

 

トークライブでは他に、歴史を小説として書き、映像化するという作業のことなども語られました。
ちなみに『蜩の記』は映画化が決定し、現在は撮影が進んでいるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2代藩主立花忠茂と、その正室で伊達政宗の孫・鍋姫の話「牡丹咲くころ」も
短編集に収録される予定とのことで、こちらも楽しみです。

 

いずれ立花宗茂が、大河ドラマでなくても、なんらかの形で映像化(年末年始の大型時代劇とか)されたらいいな。
そのときには、今回のアンケートをキャスティングの参考にしていただけましたら幸いです。

▲ページの先頭へ