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中野等氏の講演会

2010/11/22

11月20日に九州大学の中野等先生による特別記念講演会「武将・立花宗茂の虚像と実像」が開催されました。

img_1122当日は、全国から若い方、女性の方にも多くご参加いただき、今までの講演会とはちょっとちがった雰囲気で楽しく始まりました。
中野先生のお話は、とてもわかりやすく、面白くて1時間半はあっという間でした。
展覧会では第一部のテーマが「二人の父―紹運と道雪―」としておりますが、先生のお話は「三人目の父」という衝撃的!?な内容から始まり、思わず身を乗り出してしまいました。

豊臣政権下での小早川隆景とのつながり、つまり毛利家との関係については今まで全く意識したことがありませんでしたので、とても新鮮な内容でした。
この時の強い毛利色が、その後全く消し去られてしまっているというお話にも驚きました。
そして、後半の、浪牢時代の宗茂の心情についての話では、弱音を吐く彼の人間的な一面がよく伝わってきて、かえって親近感を感じました。
私個人的感想を述べさせていただくならば、結局最後に勝ち残る秘訣は、誠実でバランスのとれた人格と長寿、かな…と思った次第です。
宗茂という人は、きっと変転著しい人生に揉まれ、晩年は人の気をそらさない話し上手な人だったのでしょう。会ってみたかったです。

展覧会では、宗茂の書簡もいくつか展示してあり、現代語訳も表示しておりますので、ぜひそういったことを念頭に観ていただければと思います。

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