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葉室麟さんの思い出

2017/12/26

12月23日、葉室麟さんが亡くなられました。

立花宗茂の後半生を描いた『無双の花』の作者でもある葉室さんは
立花家史料館の活動を、応援してくださっていました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉室さんと当館との出会いはいつだったか
カレンダーを遡ってみたところ
『無双の花』がオール讀物に連載中のことでした。

 

 

 

 

 

 

 

お住まいが久留米ということもあり
その後も時折柳川に足を運んでくださるようになりました。

 
2011年11月の白秋祭では、幻想的な祭りを体験していただきました。

 

2012年1月17日、第146回直木賞発表の日。
『蜩ノ記』で受賞が決定した瞬間を
ニコニコ生中継で、スタッフみんなで見守りました。

 

それから1週間後の1月25日。
直木賞受賞と『無双の花』出版のささやかな祝賀会を開きました。

 

 

 

 

 

 

 

この日は、葉室さんのお誕生日でもありました。
今をときめく嵐の櫻井翔さんと同じ誕生日なんだという話題があがったことを覚えています。

 

白秋祭のときか、このときかは定かではありませんが
立花忠茂と鍋姫の話にご興味がおありとのことでしたので
立花家の御仏間にご案内しました。
忠茂と鍋姫のお位牌はひとつの御厨子の中に仲良く並んでいます。
この夫婦のお話は「牡丹咲くころ」というタイトルで発表され
後に『山桜記』に収められました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月17日に催された直木賞の贈呈式には、当館館長(当時史料室長)がお招きいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

5月27日には、九州大学大学院教授の中野等さんとのトークショーを開催。
テーマは「立花宗茂-小説と史実-」。

 

 

 

 

 

 

 

想定以上の来場者の数に
当初設置していた可動壁をはずして会場を広げる
という嬉しいハプニングもありました。

 

 

 

 

 

 

 

トークショー後のサイン会では
ずらりとできた列のみなさんひとりひとりに
丁寧に対応されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから1年後、2013年4月28日には
柳川文化協会総会記念公演「葉室麟トークライブ」がありました。
テーマは「立花宗茂を大河ドラマにするには」。

 

 

 

 

 

 

 

現在、柳川市を中心に、大河ドラマ招致活動を行っていますが
4年前に葉室さんも「どうすればいいのか」を考えてくださっていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

演じる俳優さんはどなたがいいかという話題で
このときの葉室さんのイチオシ誾千代役は堀北真希さんでした。

 

2014年7月、文庫版『無双の花』発売の少し前。
柳川藩主立花邸御花で販売するサイン本のために
サインをしに来てくださいました。
予定では発売日前日に本をお持ちして
サインしていただくことになっていたのですが
発売日前後に台風が接近する予報であったため
本が発売日に間に合わないといけないからと
スケジュールを調整して、わざわざ柳川まで来てくださったのでした。

 

時は流れて2016年11月13日、『無双の花』朗読イベント。
第2部で葉室さんと『無双の花』編集の池田さん(文藝春秋)
それに立花家17代当主・立花宗鑑とで鼎談を行いました。

 

 

 

 

 

 

このときの模様は、翌年(2017年)5月14日の朗読イベント上映会でも放映しました。

 

そして今年10月7日、福島県棚倉町での「奥州棚倉藩評定」において
当館館長との対談。

これが最後になってしまいました。

 

 

葉室さんが私たちに遺してくださった言葉や、つないでくださったご縁は
これからもずっと大切にしてまいります。

葉室麟さん、本当にありがとうございました。

 

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