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柳川での公式サポーター立花宗茂としての2年間

2017/9/30

熊本城おもてなし武将隊が一人、筑後国柳川城城主、立花宗茂である。

「立花宗茂生誕450年記念特別展 公式サポーター」そして昨年は「公益財団法人立花財団スペシャルサポーター」として活動し、計二年の間、我が領地柳川の為に尽力して参った。

思えば、多くの事があった。

 

当世に伝わる立花家所縁の品々を紹介する音声を収録したり、

福岡の地を走る鉄の箱「水都」にておもてなしを行なったり、其の儘「御花」を案内も致した。

「戦国時代立花家甲冑プログラム-414年を経て、今再び出会う宗茂と誾千代-」にて細川忠興殿、黒田官兵衛殿と共に「梅鶯東風」の披露や、

 

儂の一人演舞「月高忠心」の初お披露目も御花であったな。

 

「立花宗茂 立花家史料館21周年記念イラストコンテスト」では拙いものであるが、絵を描き披露した。

 

 

「柳川古文書館」にて儂を讃えて下さった秀吉様の書状も拝見した事もあったな。

そうそう、江戸にまで馳せ参じ、我が愛刀である「波游兼光」も見たな。儂の手にあってから四百年。あいも変わらず美しき刀身は見事の一言であった。

愛刀といえば、忘れてはならぬは「雷切丸」であるな。今も昔も変わらず、儂の力となってくれた。共に立花家の話を多くの者に伝えたのも、儂にとってはとても不思議で楽しいひと時であった。

それに其の絵姿を大久保ヤマト殿が描いて下さったのも誠に嬉しかったの。

 

………まあこの雷切丸が雷雲を呼び「七福神夏祭り」では突然雷が落ちて大変であったな。
あの時の祭りのすたっふの皆々の活躍は、儂にとって今でも多くに自慢したいと思う誇りである。

 

柳川にある「みのり幼稚園」にも幾度となく足を運んだ。発表会ではさぷらいずとして演舞を披露した時は、誠に緊張致したぞ。
あの時皆で舞った虎熊一刀は生涯忘れる事ない思い出だ。

 

直木賞作家である葉室麟殿の小説「無双の花」の朗読の催しは、本当に多くの方に足を運んで頂けた。
一度ならず二度も、あの美しき世界と、そして我が立花の歴史を伝えられた事、誠に嬉しく思う。

 

 

歴史とは、その者の受け取り方次第で如何様にも姿を変える。
歴史に関わらず、現実は常に己の感じ方次第。
そんな中、四百年前の人間である儂は、皆にはどう映っていたのであろうか。

……その答えは、其々が思う事であり、儂が知る必要はないと思っておる。
ただ儂は、四百年前と変わらず、立花宗茂として己の限りを尽くした。
その結果、少しでも儂の名が、そして儂を通じて柳川という場所が多くの者達に知られるきっかけとなって居れば、其れだけで充分だ。

儂は多くの方々の支えにより二年を過ごした。

 

常に儂の傍にて守り役を務めてくれた植野館長。
催しの度に忙しい中手助けをしてくれた立花家史料館の皆々、御花の皆々。

誠に美味な飯を振舞ってくれた岸原総料理長。

会う度に笑顔で快く迎えてくれた我が子孫、立花家十七代当主、立花宗鑑殿。

殿、と儂を慕ってくれておるみのり幼稚園の若、姫。

儂の名を伝えると「うちの殿」と笑顔で迎えてくれる柳川の民達。

「橋本あかね」姫を始め、共に戦場を駆け抜けてくれた多くの皆々。

誠に有難う御座った。

此れからは儂は居らぬ。
されど、もう一人の儂がおる。
当世の儂より「少しだけ」背が高く、堂々たる儂がおるのだ。
何も心配する事はない。

然し、立花宗茂という男は、多くの支えがあってこそ、其の力を存分に発揮する男。
皆々の変わらぬ支えが何よりも必要である。

四百年前から変わらぬ男だと、誾千代は笑うかも知れぬが、一人で何か成し遂げたとて、其処に何の意味があるのか。

多くの者と共にあり、絆を育む事こそ、大きな事を成す為に最も大切な事。

 

皆々、もう一人の儂の事を、宜しゅうお願い致す。

誠に良き二年間であった。

柳川の民の御多幸と、柳川のさらなる発展。
そして何より、其の温かき心がいつまでも変わらず受け継がれ続ける事を、願っておるぞ。

誠に、誠に有難う御座った。

筑後国柳川城城主 立花宗茂

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11/18大慈院イベント準備③細川家と立花家

2017/9/16

立花家の人々、立花万起子です。

11月18日に京都で開催予定の「立花宗茂ゆかりの京都大慈院で歴史講話とお茶会」の準備を進めております。ブログでイベント準備の進捗状況を時々アップさせていただきます。

戦国時代の大名たちは茶道をたしなむものが多く、立花宗茂も幼いころから茶道に触れていたのかもしれません。現代のビジネスマンが仕事で交際する上でゴルフが役に立つのと同じように、当時の大名たちは茶道を通して他の大名や商人と交流していたのでしょう。

関ヶ原で敗れてしばらく浪人生活をおくる宗茂ですが、20年後再び大名に取り立てられると、茶人としての素養が大いに役立つこととなりました。二代将軍秀忠の茶会にはたびたび招かれ、三代将軍家光が大名家の茶会へ御成りの際はほとんど相伴しているとのこと。

宗茂は肥後の大名細川三斎(忠興)とも茶道を通して交流があったようです。利休七哲(千利休の七人の高弟たち)の一人であった細川三斎は、宗茂の茶道への造詣を認めており、そのことを息子忠利への手紙で記しています。

 

細川家の19代当主の細川護光さんは陶芸家でらっしゃいます。細川さんとはお能のお稽古を通してご縁ができて間もないのですが、茶道関係の陶芸作品もお作りになっていると聞きましたので、先日護光さんの作品を拝見させていただくため熊本へ行きました。

熊本市中心からすこし離れた立田自然公園内、細川家の菩提寺であった泰勝寺跡へうかがいました。護光さんがご自身の作品でお茶を点ててくださいました。赤楽、信楽、井戸茶碗。現代に作られたものなのに落ち着いた風格のあるお茶碗たち、すてきです。

400年前、細川三斎と立花宗茂もここでこうしてお茶をともにいただいていたのかもしれません。

その後自然公園内にある細川家のお墓とお茶室仰松軒も案内いただきました。2016年の地震のあとお茶室は復旧作業中ということで中は拝見できませんでしたが、豊かな自然の空気に包まれていただくお茶を想像してみました。いつかここでお茶をいただきたいものです。

11月のイベントでは護光さんにお力添えいただけることになりました。どういう形でか・・・、それは当日までの楽しみにしていてください!

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新しい風

2017/9/2

館長の植野から秋のご挨拶です。

さまざまな新しい風が吹き込む季節です。

吹き寄せのように近況とかこれからの事とかブログで少しお話ししたいと思います。

今年は何かが起こる年(なにしろ立花宗茂生誕450年ですから)と予感がありましたが、

ホップ・ステップを省略して大河ドラマ招致キャンぺーンが始まってしまいました。

春頃から少しづつ動き出しておりましたが、いよいよ本格始動。

 復活の武将をテーマにした不死鳥のロゴマーク

沢山の組織や大勢の力が集まって大きな動きになっているのですが、その中でも

もちろん当館は極めて頑張らなければならない立場なのは言うまでもありません。

こういった動きを受けて、

新しいイメージキャラクターとしての立花統虎(宗茂)が立ち上がったのも

驚くべきことです。(これには涙ぐましい裏方の努力があり)

突然ですが、柳川の殿の設定集から一部をご紹介します。

例えて言えば、当館を劇場とすると、史料館監修の舞台劇「宗茂と誾千代の物語」(つまり史実に基づくフィクション!です)で超ロングラン公演中の主役であるというイメージ。

ビジュアルの設定年齢は21~25歳ですが、知識と記憶の設定では宗茂の全人生について熟知しており、
宗茂が現代を生きていれば、このように振舞うであろうという説得力を持たせたいところです。その本務はあくまでも史料館の教育普及事業です。

正式の名前は、名乗り口上でもご披露しましたように「立花左近将監源統虎」あらため「立花宗茂」。

その性格は、

… ここからは長くなるので、何かの機会で披露できればと思います。きっと立花宗茂を通じて当館へ親しんでいただいている皆さまの心の中にあるイメージに近いのではないかと思っています。

…辛口スッキリの見た目ですが、けっこう天然系です…柳川の殿がですよ。

さらに、イメージキャラクターは現代に生きる男子だけでなく、イラストも制作が進行中。

このイラストが、これがよいのです。見せたい!!でもまだ見せられない、のがじれったい。

と言っていたら、作者のご厚意で、まだ準備中の沢山のイラストから一部をご披露。誾千代姫になってどんな殿が現れるか、一緒にドギマギして待ちましょう。

完成した物語を乞うご期待。

もちろん、本資料の写真もかっこいいものを準備したいと企画検討中です。

     

3種類の媒体を縦横に行き来した教育普及活動を展開してゆきますので、親しみを持って迎えていただければと願うばかりです。

そのステージは、

当館公式の新しいインスタグラム、そして宗茂と誾千代大河招致キャンペーンのポータルサイト、です。

どちらも10月から始動を目指して準備中です。頑張ってます。

新しい風と皆さまのご支援が当館の支えとなります。

 

 

 

 

 

 

 

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11/18大慈院イベント準備②立花宗茂の肖像画

2017/9/2

立花家の人々、立花万起子です。
11月18日に京都で開催予定の「立花宗茂ゆかりの京都大慈院で歴史講話とお茶会」の準備を進めております。ブログでイベント準備の進捗状況を時々アップさせていただきます。
私が昔から見慣れている立花宗茂の肖像画は、イベントお知らせのチラシにも掲載しました立花家史料館が持っているものです。お顔が丸くてちょっと色黒で、父(立花宗鑑)に似ているな、といつも思っていました(宗茂が色黒なのは肖像画が古いからかもしれませんが、父の色黒は生まれつきです)。

 立花宗茂肖像画(立花家史料館所蔵)

 立花宗鑑(十七代目当主、立花財団理事長)

ぽっちゃり丸顔、鼻の形、ちょっと似ていませんか?

大慈院も立花宗茂の肖像画を所蔵しています。イベント当日は大慈院の本堂で宗茂の法要をしますが、そのときに大慈院でお持ちの肖像画をかけていただく予定になっています。
私はまだ実物を見たことがありません。父は以前大慈院の肖像画をご住職に見せていただいたそうです。こちらはすこし面長で色白、男前に描かれているとのこと。京都だとちょっとお公家さんのようになるのかしら、と思ってみたり。
大慈院の肖像画の宗茂さんがどれくらい男前か、どうぞ当日の法要のときにチェックしてください。

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